キーファー・サザーランドの出演作を、年代順にまとめてみました。
有名作だけでなく、今では少し探しにくい作品まで幅広く含めています。
作品数が多いので、まずは「視聴可能な作品からおすすめ」を用意しました。気になるところから、拾い読みしてみてください。
※実際に視聴した映画やドラマであり、すべての出演作を網羅したものではありません。また、DVD/Blu-rayはご自宅の機器で再生可能かご確認ください。
- 1980年代
- Max Dugan Returns(1983)キャッシュマン
- The Bay Boy(1984)ベイ・ボーイ
- Amazing Stories(1985)アメージング・ストーリー 最後のミッション
- Brotherhood of Justice(1986)愚か者
- Crazy Moon(1986)クレイジームーン 恋する予感
- Trapped in Silence(1986)檻のなかの子
- At Close Range(1986)ロンリー・ブラッド
- Stand by Me(1986)スタンド・バイ・ミー
- The Killing Time(1987)ダブルトリック 謎のアリバイを追え
- Promised Land(1987)プロミストランド 青春の絆
- The Lost Boys(1987)ロストボーイ
- 1969(1988)
- Young Guns(1988)ヤングガン
- Bright Lights, Big City(1988)再会の街 ブライトライツ・ビッグシティ
- Renegades(1989)レネゲイズ
- 1990年代
- The Nutcracker Prince(1990)くるみ割り人形
- Chicago Joe and the Showgirl(1990)ハマー・スミスの6日間
- Flatliners(1990)フラットライナーズ
- Flashback(1990)フラッシュバック
- Young Guns II(1990)ヤングガン2
- A Few Good Men(1992)ア・フュー・グッド・メン
- Twin Peaks: Fire Walk with Me(1992)ツイン・ピークス ローラ・パーマー 最期の7日間
- Article 99(1992)ドク・ソルジャー白い戦場
- The Three Musketeers(1993)三銃士
- The Vanishing(1993)失踪
- Last Light(1993)要塞監獄プリズナー107
- The Cowboy Way(1994)カウボーイ・ウェイ荒野のヒーローN.Y.へ行く
- Love and Blood(1995)完全犯罪1話 堕ちた男
- A Time to Kill(1996)評決の時
- Duke of Groove(1996)ウィットネス
- Eye for an Eye(1996)レイジング・ブレット 復讐の銃弾
- Freeway(1996)連鎖犯罪 逃げられない女
- The Last Days of Frankie the Fly(1997)フランキー・ザ・フライ
- Truth or Consequences, N.M.(1997)気まぐれな狂気
- Ground Control (1998) 乱気流~グランド・コントロール
- Break Up(1998)赤い標的
- A Soldier’s Sweetheart(1998)グリーンズ
- Dark City(1998)ダーク・シティ
- 2000年代
- The Right Temptation(2000)ダブル・テンプテーション
- Woman Wanted(2000)美しき家政婦~ウーマン・ウォンテッド
- Beat(2000)バロウズの妻
- Picking Up the Pieces(2000)ヴァージン・ハンド
- After Alice(2000)霊視
- 24 -TWENTY FOUR-(2001–2010)24
- To End All Wars(2001)エンド・オブ・オール・ウォーズ
- Dead Heat(2002)ワイルド・スタリオン
- NHL – Ultimate Gretzky(2003)
- The Land Before Time X: Great Longneck Migration(2003)リトルフット ベスト・オブ・フレンズ
- Taking Lives(2004)テイキング・ライブズ
- IMAX : NASCAR (2004) スピードに魅入られた男たち
- River Queen (2005) リバー・クイーン/ファイナル・ソルジャー
- The Sentinel(2006)ザ・センチネル 陰謀の星条旗
- Mirrors (2008) ミラーズ
- 2010年以降
- 視聴方法
- まずはここから
- おわりに
- おすすめの記事
1980年代
Max Dugan Returns(1983)キャッシュマン
キーファー・サザーランドのスクリーンデビュー作。疎遠だった祖父が突然現れ、大金を使って家族を幸せにしようとするハートフル・コメディ。
若き日のキーファーは主人公の息子役を演じ、瑞々しい演技を披露。家族の絆をユーモアと感動で描き、後のスターへの階段を上り始めた記念碑的作品。
父子共演の1作目。
笑いながらも時々涙するような、最後まで楽しく見られる作品です。ただし、キーファーを見つけるつもりで視聴する場合は、瞬きする暇も無く見続けなければならないでしょう(笑)
The Bay Boy(1984)ベイ・ボーイ
1930年代のカナダを舞台にした、多感な少年の成長物語。
キーファーの初主演作であり、家族の問題や性的目覚めに葛藤する若者の心理を繊細に演じきった。ジニー賞(カナダのアカデミー賞)で主演男優賞にノミネートされるなど、俳優としての才能を決定づけた、美しくも切ない青春ドラマ。
静かな成長譚が好きな人向け。
地方の閉塞感と成長物語。幼いキーファーを愛でる作品。しかし、少年なのにすでに渋い声だ。かわいい顔とのギャップがすごい。
Amazing Stories(1985)アメージング・ストーリー 最後のミッション
スピルバーグ製作のオムニバス。第二次大戦中、被弾した爆撃機の着陸脚が故障。機体下部の銃座に閉じ込められた仲間を救うため、絶望的な状況下で起きた「奇跡」を描く。
キーファーは若き搭乗員を好演。極限の緊張感と感動が凝縮された、シリーズの中でも屈指の傑作として語り継がれるエピソード。
短編SFやファンタジーが好きな人向け。
ケビン・コスナーの存在感が大きすぎて、重要な役どころなのにキーファーはクライマックスまであまり目立たない。
Brotherhood of Justice(1986)愚か者
治安の悪化した高校で、正義感から自警団を結成した生徒たちが、次第に暴走し狂気に染まっていく様を描く社会派青春ドラマ。
キーファーはリーダー格のビクターを演じ、若きキアヌ・リーブスらと共演。正義が暴力へと変質していく危うさを、瑞々しくも鋭い演技で体現した、初期キャリアにおける注目作。
モラルの揺らぎを描く作品が好きな人向け。
デレク(キアヌ)率いるアメフト仲間の自警団は、最初こそ悪人を懲らしめるために活動していたはずが、次第にミイラ取りがミイラになる展開へ。邦題のとおり、まさに「愚か者」の物語。
正直、キミたちっておバカさんなの?と面と向かって言いたくなるような集団で、できれば関わりあいたくないタイプ。その中でビクター(キーファー)だけは非常に落ち着いていて、アホな子供たちとは距離を取る大人びた存在。このキャラクターは、普通にその辺にいたら惚れます。
出番は多くありませんが、キーファーはかなりイケてます。
Crazy Moon(1986)クレイジームーン 恋する予感
変わり者の青年と、耳の不自由な少女の純粋な恋を描く青春ラブストーリー。周囲に馴染めない孤独な少年が、彼女との出会いを通じて心を開いていく姿を、キーファーが等身大の魅力で演じている。80年代特有の爽やかな映像と共に、不器用な二人の心の交流が胸を打つ、隠れた名作。
かわいらしく不器用な恋物語を味わいたい人向け。
泳げないブルックスとしゃべれないアン。お互いに教えあう光景が微笑ましい。ブルックスは極度の水恐怖症で、プールに入るときも完全防備。シュノーケルに足ヒレまでつける徹底振り。それでもプールの淵から先に進めない。「Swim!」というアンに、わざわざシュノーケルはずしてまで発音を直してあげるブルックス。恋する少年を演じるキーファーが、一生懸命手話を勉強する姿がとてもかわいい。
Trapped in Silence(1986)檻のなかの子
「選択性緘黙症」の少年と、彼を救おうとする女性教師の心の交流を描いたTV映画。
キーファーは、過去のトラウマから言葉を失い、攻撃的な振る舞いを見せる少年役を熱演。激しい怒りと、その裏に隠された深い悲しみを全身で表現し、彼の高い演技力を世に知らしめた衝撃の人間ドラマ。
まだ10代でキャリアも浅いキーファーだけど、セリフの無いところでの感情表現がすごく上手い。表情や体で見事に表現している。ピザ屋に行くときの場面はサイコーにケヴィンがかわいい。
トリイ・ヘイデンの原作をもとに作られた。原作を読んで、この作品がかなり原作に忠実に作られていたことがわかった。
At Close Range(1986)ロンリー・ブラッド
実在の犯罪一家を描いたダークな犯罪ドラマ。ショーン・ペン演じる主人公が、父の残酷な本性を知る過程を冷徹に映し出す。
キーファーは一家の取り巻きの一人を演じ、若手実力派「ブラット・パック」の一角として存在感を示した。破滅へと向かう若者たちの虚無感が漂う、重厚なサスペンス。
重めの犯罪ドラマに耐性がある人向け。
実話ベースのとんでも親子の話でかなりしんどい。
この映画では、キーファーのピアスが見れる。今でも耳たぶをよーく見ると穴は確認できる。ショーン・ペンとの共演はキーファーのその後の活躍への転機となった。今でも感謝と尊敬の気持ちを忘れていないという。
Stand by Me(1986)スタンド・バイ・ミー
1950年代のオレゴン州。行方不明の少年の死体を見つける旅に出た4人の少年たちの成長を描く青春映画の金字塔。
キーファーは少年たちを執拗に追い詰める不良グループのリーダー、エースを熱演。若き日の彼が放つ圧倒的な威圧感と「悪役」としての存在感が、物語の緊張感を高めている。
超有名な作品ですが、この映画で特に印象に残っているのは、主人公が朝、線路沿いで鹿を見るシーン。その出来事を、彼は仲間たちに話さないんですよね。
その理由について、スティーヴン・キングは「己の大切なものを、他人に大事にしてもらうのは難しい」と表現しています。この気持ちが、すごくよくわかる。そうそう、それが言いたかったんだよ、という感覚でした。こんなにも端的に表現できるのは、さすがプロだなと。
余談ですが、「オレゴン州の話」と聞くとビリー・マイルズを思い出してしまうあたり、X-Filesの見すぎですかね(笑)
The Killing Time(1987)ダブルトリック 謎のアリバイを追え
ある町にやってきた謎の男と、殺人事件を巡る心理サスペンス。
キーファー演じる流れ者の男が、保安官の妻と関係を持ち、やがて複雑な陰謀に巻き込まれていく。誰が真犯人か、誰が誰を嵌めているのか。二転三転するストーリー展開と、キーファーの影のある演技が魅力のミステリー作品。
トリックや駆け引きを楽しむサスペンスが好きな人向け。
いわゆる2時間ドラマのノリです。キーファー、最初の奥さんとはこの共演がきっかけで結婚。
Promised Land(1987)プロミストランド 青春の絆
高校卒業後、対照的な道を歩んだ二人の友人の再会と崩壊を描く。輝かしい未来を約束されていたはずの若者たちが、現実の壁にぶつかり、「アメリカの夢」の終焉に直面する。
キーファーは社会への不満を募らせる青年を演じ、行き場のない怒りと絶望をリアルに体現。80年代の空気感を象徴する一作。
青春ドラマが好きで、キーファーでキュン死したい人向け。
若さ故の切なさ。映像も凄くキレイ。ふわふわして消えそうなキーファーが背景の中に溶けてしまいそう。こういう役うまいよなぁ。
The Lost Boys(1987)ロストボーイ
カリフォルニアの町を舞台に、パンクロック調の吸血鬼グループと少年たちの戦いを描く。
キーファーは美しくも残忍なリーダー、デイヴィッド役で世界的なブレイクを果たした。その圧倒的なカリスマ性と、プラチナブロンドの攻撃的なビジュアルは、後世の吸血鬼像に多大な影響を与えた伝説的作品。
ホラーというより青春ノリ。80年代の空気感や少し尖った作品を楽しみたい人向け。
主役じゃないんだけど、ここに出てくるキーファーの存在感は只者じゃないです。キーファーの寝顔フェチの人におすすめ。
1969(1988)
ベトナム戦争下の1969年を舞台に、徴兵逃れや反戦運動に揺れる若者たちの葛藤を描く。ロバート・ダウニー・Jrとの共演で、保守的な父親と対立しながら己の信念を貫こうとする青年を熱演。激動の時代背景をバックに、友情、家族、そして国家への不信感に翻弄される若者の姿を映し出した青春像。
ノスタルジックな青春映画や、時代の空気を味わいたい人向け。
ベトナム戦争時代の話。まったく戦闘シーンは出てこないけど考えさせられる。とにかく、R.ダウニーJr.とW.ライダーと、キーファーがかわいい。若い。ちょっと青春してる映画。
Young Guns(1988)ヤングガン
実在した義賊ビリー・ザ・キッドと仲間たちの戦いを描く青春西部劇。
キーファーは知性派のカウボーイ、ドク役を好演。若手スターが集結し「ブラット・パック」時代の勢いを象徴する一作。旧来の西部劇をスタイリッシュに刷新し、復讐の果てにある若者たちの虚無感をも描き出した大ヒット作。
アウトロー青春ものが好きな人向け。
若さと勢い全開。ペヨーティをみんなで回し飲みして、ラリッた翌朝、インディアンのいる村を通り抜けるシーンで、キーファーがいない。なぜかというと、娘のサラちゃんが誕生したからのようです。ということは、このシーンの撮影は1988年2月18、19日あたりが濃厚。
この映画のヒットで、タウンファッションとしてのカウボーイ・ブーツが市民権を得たということです。
Bright Lights, Big City(1988)再会の街 ブライトライツ・ビッグシティ
NYの夜の街で酒とドラッグに溺れる青年(マイケル・J・フォックス)と、彼を破滅へと誘う悪友(キーファー)を描く。都会の孤独と虚栄心を鋭く切り取り、80年代の拝金主義的な側面を批判。キーファーは、魅力的だが無責任な友人を完璧に演じ、物語に不穏な緊張感をもたらしている。
都会の孤独や成功と挫折を描いたドラマに共感しやすい人向け。
ここでのキーファーは、珍しく軽~い遊び人。ちょっとイケ好かない役。女、酒、ドラッグ、パーティー…そんなシーンばっかり。
Renegades(1989)レネゲイズ
潜入捜査官(キーファー)と、盗まれた部族の聖遺物を取り戻そうとする先住民の青年(ルー・ダイヤモンド・フィリップス)が手を組むバディ・アクション。境遇の違う二人が反発しながらも、巨大な悪に立ち向かう。都会の闇と伝統的な価値観が激突する、ハードでスピーディーな展開が見どころ。
バディものや、立場の違う二人が協力する展開が好きな人向け。
カーチェイスあり銃撃戦ありで、迫力のアクションシーンは見応え十分。
1990年代
The Nutcracker Prince(1990)くるみ割り人形
名作童話をアニメ化した幻想的なファンタジー。
キーファーは呪いで人形に変えられた「くるみ割り王子」の声を担当。少年から勇敢な戦士へと成長する過程を、若々しくも芯のある声で演じた。美しい音楽と映像の中で、少女クララとの冒険と愛を描く。彼のキャリアの中では珍しい、家族で楽しめる一作。
ファンタジー系アニメが好きな人向け。
キーファーは、クララのおじさんの店で働いてる青年役。働き者でいい青年なんだけど、無口(笑)登場してから、第一声までが…長い。もちろん人形になってから活躍するので、セリフも増えます。安心してください。
Chicago Joe and the Showgirl(1990)ハマー・スミスの6日間
第二次大戦下のロンドン。実在の連続強盗殺人犯ペアの逃避行を基にした実録犯罪ドラマ。
キーファーは米軍脱走兵を演じ、ショーガール志望の女性と共に凶行を重ねていく。純粋さゆえに狂気に走る男の危うさを繊細に表現。絶望的な状況下での狂気と愛、その末路を冷徹に描き出した異色サスペンス。
退廃的な恋愛や、危うい恋愛ものが好きな人向け。
もの凄く後味の悪い話だった。ストーリーがもう呆れるほど虚しい(実話だと思うと尚更虚しい)。けれどこれも、プロミスト・ランド同様、女優さんより美しいキーファーが見れる。
Flatliners(1990)フラットライナーズ
「死後の世界」を体験するため、心臓を一時停止させる実験を始めた医大生たちの恐怖を描く。
キーファーは野心家のリーダーを演じ、自らの罪と向き合う苦悩を表現。最先端の視覚効果と哲学的なテーマが融合。豪華若手キャストの共演も話題となり、後にリメイクも作られたSFスリラーの傑作。
90年代スリラーの勢いとテンポ感を楽しみたい人向け。
意外にも、あのセットにキーファーはビビってパニックになりジョエル監督に「できな~い(泣)」って泣きついたらしい。
X-Files好きには刺さるはず。セットも映像も出演者も豪華。ストーリーも面白い。
Flashback(1990)フラッシュバック
堅物のFBI捜査官(キーファー)が、かつての伝説的ヒッピー(デニス・ホッパー)を護送するロードムービー・コメディ。自由奔放なホッパーに振り回されるうちに、キーファー演じる捜査官が忘れていた情熱を取り戻していく過程が滑稽かつ感動的。世代間の価値観の衝突と和解を軽快に描いた佳作。
過去と現在が交錯するドラマが好きな人向け。
シンプルだが楽しめる展開。大好き!フリー君!というわけで、一時期ハマってリピートしてました。いろんなキーファーを楽しめます。
Young Guns II(1990)ヤングガン2
前作の生き残りたちが、追手から逃れメキシコを目指す正統続編。ビリー・ザ・キッドの伝説の終焉を、哀愁漂うトーンで描く。
キーファー演じるドクの最期はシリーズ屈指の名シーン。ジョン・ボン・ジョヴィの主題歌と共に、時代の移り変わりに抗うアウトローたちの友情と覚悟が胸に迫る西部劇。
アウトローの伝説や、西部劇的ロマンに惹かれる人向け。
あだ討ちを終え、生き残ったヤングガンたち。それぞれがそれぞれの場所で、平和に暮らしてるはずだったのに。相変わらず悪事を働くビリーのせいで、捕らえられてしまい再会する。ちょっと大人になったヤングガンたちの話。
A Few Good Men(1992)ア・フュー・グッド・メン
軍内部の不祥事を暴く法廷サスペンス。
キーファーは「コード・レッド(制裁)」を命じた冷徹なケンドリック中尉を怪演。上官への絶対服従を信条とし、冷酷な眼差しで証言台に立つ姿は強烈な印象を残した。トム・クルーズやジャック・ニコルソンと渡り合い、悪役としての確かな実力を見せつけた一作。
名セリフや緊張感のある法廷劇が好きな人向け。
評価の高さに納得できる法廷ドラマ。有名な理由が分かる。重いが強い。
D.ムーアの髪型はあれはどういうコンセプトなのか謎だ。そして、キーファーの後頭部、下から撫で上げたい衝動に駆られた。
Twin Peaks: Fire Walk with Me(1992)ツイン・ピークス ローラ・パーマー 最期の7日間
カルト的人気ドラマの前日譚。ローラ・パーマー殺害事件直前の混沌とした日々を描く。
キーファー・サザーランドは、失踪した同僚の謎を追うFBI捜査官サム・スタンレーとして登場。デヴィッド・リンチ監督特有の不気味で不可解な世界観の中で、冷静かつ少し風変わりな捜査官を印象的に演じている。
ツイン・ピークスの世界観を深く理解したい人向け。
キーファーは、FBI捜査官サム役。ボーっとしてるようで、ものすごい観察力、洞察力も持っていたりする。物の価値もよく知ってる。クーパー捜査官が、この後捜査するための重要な手がかりをきっちり見つけた人物。ドラマシリーズでクーパーが「ダイアン、このことはサムには知らせないでくれ」というセリフもある。
Article 99(1992)ドク・ソルジャー白い戦場
退役軍人病院を舞台に、劣悪な環境と官僚的な制度に反旗を翻す医師たちの闘いを描く。
キーファーは熱血漢の新人医師を演じ、患者の命を救うために規則を破り暴れ回る。ユーモアを交えつつも、医療現場の悲痛な現実を鋭く告発。体制に立ち向かう「ジャック・バウアー」の片鱗を感じさせる社会派ドラマ。
医療ドラマや制度の矛盾を描く社会派作品が好きな人向け。
制度や倫理を描く重めの医療ドラマ。医療ドラマとしてはかなり社会派。
The Three Musketeers(1993)三銃士
アレクサンドル・デュマの名作を豪華キャストで映画化したアクション活劇。
キーファーは最年長で思慮深いアトスを演じ、過去に傷を持つ寡黙な剣客として新境地を開拓。華麗な剣術シーンと共に、仲間のために命をかける男たちの絆を描く。「一人は皆のために、皆は一人のために」を体現した娯楽作。
分かりやすい冒険活劇。ディズニーらしい娯楽作。テンポがいい。Disney然としていながらも、おっさんの話というのが◎。アトスのちょっとオトナのエピソードも入ってるしね。
The Vanishing(1993)失踪
突如消えた恋人を捜し続ける男の執念を描く心理スリラー。
キーファーは数年経っても諦めきれない主人公を演じ、犯人(ジェフ・ブリッジス)との命懸けの対峙に挑む。犯人から提示された「彼女が体験した恐怖を味わう」という究極の選択。静かに忍び寄る狂気と、絶望的な結末が観る者の心を揺さぶる。
後味の悪さも含めて、忘れられない映画体験を求めている人向け。
強烈な余韻を残すサスペンス。
Last Light(1993)要塞監獄プリズナー107
キーファー・サザーランドの監督・主演作。
死刑を待つ凶悪犯(キーファー)と、彼との対話を通じて死刑制度の矛盾に苦悩する刑務官の交流を描く。閉ざされた空間での緊迫した演技合戦が見どころ。自らメガホンを取ることで、極限状態における人間の尊厳と罪の救済という重厚なテーマを深く掘り下げた。
「誰かにすがりたい…」死刑囚デンバーは、まるでハリネズミのように全身で人を寄せ付けないような、ピリピリしたオーラを放っている。だが、自分を人間扱いしてくれる刑務官フレッドと触れ合うようになってから、そのオーラが少しずつ変わっていく。その微妙な変化が、とても繊細に表現されていると思う。
The Cowboy Way(1994)カウボーイ・ウェイ荒野のヒーローN.Y.へ行く
ニューメキシコのロデオスター二人が、行方不明になった友人の娘を救うため、慣れない大都会ニューヨークへ乗り込むバディ・アクション。キーファー・サザーランドとウディ・ハレルソンの絶妙なコンビネーションが見どころ。都会の喧騒の中、カウボーイの流儀を貫き悪を成敗する姿が痛快な娯楽作。
アクション&コメディー。同じカウボーイものの『Cowboy Up』より、ずっと気楽に観られて楽しめます。見終わったあと、すっきりさっぱり何も思い出しません(いい意味で)。
ここでのキーファーは、ボケ役のペパー(ウディ)に対して、ツッコミ役のソニーというまじめなポジション。常識や礼儀をきちんとわきまえていて、破天荒なペパーとは対照的です。この“マジメゆえのツッコミ”がなかなか面白い。
2人とも田舎者なので、NYに対してNMボケも炸裂。テンポのいい映画で、アクションシーンも過激すぎないのにカッコいい。馬で街中を駆け巡るスタントシーンも、本人たちが演じている部分が多く、見どころ満載です。
『Cowboy Up』同様、ここでもキーファーのロープ捌きが見られるのが嬉しいところ。この頃のキーファーは少しぷっくり気味ですが、下半身はしっかり締まっていて動きもキレキレ。さすが若いなぁ、という印象です。
先に触れた『Cowboy Up』のハンクと違い、ソニーは落ち込みすぎない性格なので、見ていて安心感があります。そして何より、この作品のキーファーは死なない。これ、大事(笑)。だって、ほんとに死ぬ役が多いんだもん。
そうそう、いざ出陣という場面で、タバコの火だけを払い落として耳にかける仕草。あれは験担ぎか何かなんでしょうか?
Love and Blood(1995)完全犯罪1話 堕ちた男
オムニバス形式のサスペンス・シリーズの第一話。
キーファーは人生のどん底に落ちた男を演じ、一発逆転を狙った危険な犯罪計画に加担する。皮肉な運命の悪戯と、予測不能な展開が魅力。短編ながらも、キーファーが見せる焦燥感と、追い詰められた末の人間ドラマが凝縮されたスタイリッシュな一篇。
TVムービー。90年代サスペンスの雰囲気が好きな人向け。
A Time to Kill(1996)評決の時
人種差別が根強く残る南部で、黒人被告の裁判を巡る混乱を描いた法廷劇。
キーファーは被告の娘を暴行した犯人の弟、極右組織KKKのリーダー役で出演。憎悪を剥き出しにした差別主義者を狂気的に演じ、物語の「巨悪」として圧倒的な嫌悪感を振りまく。彼のキャリア屈指の強烈な悪役演技が光る一作。
重いテーマでも正面から向き合う社会派ドラマが好きな人向け。
社会派法廷ドラマとして評価の高い一本。名作扱いなのも納得。サザーランド家は父子で出演してます。
Duke of Groove(1996)ウィットネス
10代の少年の視点から、両親の離婚と家族の崩壊を見つめる短編ドラマ。
キーファーは自由奔放だが家族を顧みない父親を演じ、思春期の息子の心に深い傷を残す。短い尺ながら、父親としての情愛と身勝手さが同居する複雑な人間像を繊細に体現。日常に潜む家族の断絶を静かに描き出した、心揺さぶる一作。
短編ならではの少し風変わりな青春ものを楽しみたい人向け。
本編より雰囲気重視。今見ると、出演者が豪華で驚きます。
Eye for an Eye(1996)レイジング・ブレット 復讐の銃弾
最愛の娘を惨殺された母親が、証拠不十分で釈放された犯人への復讐を誓う衝撃のサスペンス。
キーファーは、見る者に生理的嫌悪感を抱かせるほど卑劣で狡猾な殺人犯を怪演。法で裁けない悪に対し、自ら銃を手に取る母親の執念と、追い詰められる犯人の狂気が交錯するバイオレンス作。
怖かった……この映画。事件の内容も怖いし、何よりキーファーが本当に怖い。
普通、いくら極悪人でも、一人のシーンではどこか人間味を感じさせる瞬間があったりするものですが、このロバートという男は徹底してワル。ひとりで過ごしている時間ですら、ずっと極悪なんです。
法廷での「S,s,s,s,sorry!」の場面なんて、もう、キィィー!! なんて憎らしいヤツなんだ、と心の中で叫びつつも、あの青い服、ちょっとカッコいいな……などと思ってしまったりして。完全に感情をかき乱されました。
Freeway(1996)連鎖犯罪 逃げられない女
童話『赤ずきん』を現代風かつバイオレンスに解釈。劣悪な家庭環境の少女が、護送車から脱走した連続殺人犯と遭遇する。
キーファー・サザーランド演じる冷酷な犯人と、予想を裏切る強さを見せる少女の死闘を描くブラックコメディ。若きリース・ウィザースプーンの過激な演技が光る一作。
この作品、キーファーが出演するまでにはいろいろな経緯があったようですが、結果的に引き受けてくれて本当によかったと思います。断っていても何ら不思議ではない内容ですが、オリバー・ストーン製作という点もあり、観る側としても「おっ」と引きつけられる一本。出演する側にとっても、きっと同じだったのでしょう。
なんと、プロデューサー自らキーファーに出演交渉(というか説得)を行ったそうで、出演を決めてからは、仕事きっちりな彼らしく徹底した役作り。撮影もかなり楽しんでいたようです。
ボブというキャラクターは、一度観たら忘れられない存在。この作品は、キーファーファンにとって、ある種の”踏み絵”的な一本かもしれません(笑)
The Last Days of Frankie the Fly(1997)フランキー・ザ・フライ
マフィアの下っ端としてこき使われるしがない男フランキーが、愛する女性のために一世一代の勝負に出る犯罪ドラマ。
キーファーは、フランキーの唯一の友人でドラッグに溺れた脚本家役。マフィアへの復讐と映画制作という奇妙な計画の行方は?悲哀とユーモアが交錯する、一癖あるノワール作品。
ダークな人間ドラマが好きな人向け。
Truth or Consequences, N.M.(1997)気まぐれな狂気
キーファー・サザーランド初監督・出演のクライムアクション。
強盗計画に失敗し、人質を連れて逃避行を続ける男女を描く。荒野のニューメキシコを舞台に、狂気を孕んだ犯罪者たちの内紛と警察の追跡が交錯。先の読めない展開と、監督キーファー独特の緊迫感が漂うバイオレンス・スリラーの佳作。
おもしろかった。いろんなところで、フッと笑ってしまう映画でした。なんかね……いいんです、これ。
キーファー監督、イイじゃないですかぁ!と言いたくなる。そして、一番の見どころはキーファーのダンス……かもしれません。
ただ、私的には人質の彼女がどうしてもX-Filesのイメージと重なってしまって、作中でいちばん怖い人に見えてしまいました(笑)。
ラストは、なんだか「西部警察」でした(見たことないけど)。
キーファーは、手のアップから登場するのですが、その瞬間「あ、キーファーだ!」と思うはず。
Ground Control (1998) 乱気流~グランド・コントロール
かつてのミスでトラウマを抱える元航空管制官(キーファー)が、嵐の中でトラブルに見舞われた旅客機を救うため現場に復帰する。刻一刻と迫る危機と、閉ざされた管制塔内での心理戦。
キーファーは責任感と恐怖に揺れる主人公を等身大で演じ、極限状態でのプロの意地を見事に体現したサスペンス。
危機脱出系が好きな人向け。
優秀なんだけどなんらかのトラウマを抱えていて途中で弱気になってしまう役はキーファーの得意とするところ。この作品でも、弱い心に引きずられて行ってしまいそうになるけど、でもがんばる、優しくてマジメな男を演じてました。
Break Up(1998)赤い標的
DV夫から逃れるため、自らの死を偽装した女性を襲う恐怖を描くサスペンス。
失踪したはずの夫の影に怯えながら、次第に周囲の人物も信じられなくなっていく心理的葛藤が見どころ。
ブリジット・フォンダが追い詰められるヒロインを熱演し、衝撃の結末まで緊張感が持続するミステリー作品。
世間で「フツーだ、フツーだ」と言われている通り、たしかにフツーでした(笑)。なんのクセもない、ごくフツーの人。
……だ・け・ど、それがまたよかったりして♪だって、ジミーを捕まえて手錠をかけようとしたら、肝心の手錠を持っていなかったり、仕方なくそのまま連行しようとしたら、あっさり逃げられちゃったりして。ダサ(笑)
久しぶりのメガネ姿も印象的。『ツイン・ピークス』を思い出してしまいました。キーファーのセルフレーム眼鏡って、意外と珍しいかも。
遅くまで残業して捜査熱心なところも含めて、フツーとはいえ、勘はちゃんと働くし、事件の本質を見抜くボックス。やさしさもあって、何気にこのキャラクター、気に入ってしまいました。
ぺたんこの髪型も、ジャケット写真で見るより実際はカッコいい。
ラストで逃がした判断についても、あそこで逮捕していたら、アンドリューとしては彼女と心中コースだったかもしれないし(拳銃を盗まれたことがバレたら自分の首も危ない)。途中で彼女を守りきれなかったジョンの負い目もあったのかな、と考えると、結局アンドリューに決断を委ねた、という見方もできそうです。
細かいところはツッコミどころだらけのストーリーでしたが、それも含めて楽しめました。
A Soldier’s Sweetheart(1998)グリーンズ
ベトナム戦争下、戦地へ恋人を呼び寄せた兵士の数奇な運命を描く。
純真だった女性が戦場の狂気に触れ、少しずつ豹変していく姿が戦慄を呼ぶ。
キーファーは語り手となる軍医を演じ、人間の理性が戦争によって崩壊していく過程を、静かに、しかし残酷に描き出す異色のヒューマンドラマ。
戦争映画でありながら、戦争そのものを描いていないような不思議な空気感。
医療部隊の日常と、キーファー演じるラットの存在が心地よく、何度でも観たくなる一本。
週に3回観ても飽きない「グリーンズ」。
なぜだろう。ものすごく感動的な話というわけでもないのに、このびみょ~な雰囲気がたまらなく好き。
キーファーが出ていなかったら、つまらないと思ってしまうのか?
出ていない状態が想像できないので、正直わからない。でもこれは、家に置いておきたい作品。
『To End All Wars』はちょっと苦手だけど、これは好き。
あちらは第二次世界大戦で、重さもリアルさも「マジモノ」。一方こちらは、いちおうベトナム戦争が舞台なのに、戦争の話をしていないような不思議な感覚がある。
戦争の真っ只中にありながら、
・殺伐とした部隊
・のほほんとした部隊
が隣り合って存在しているという、妙な設定。
片や殺戮部隊のグリーン・ベレー。片や、ほとんどリゾート感覚の医療部隊。ラットなんて、ずっとアロハ着てるし。
ラットは、私のお気に入り。部隊の中で一番階級が高いのはエディだけど、実質的なまとめ役はラット。みんなの兄貴分という感じがいい。
とにかく、この作品のキーファーがことごとく良い。
表情がいい。
出番も多い。
歯磨き粉のシーンもいいし、寝起きのシーンもいい。
日焼けのためにレフ板まで使っているところもいい。
初めて行方不明になっていたマリアンを見つけたときの、あの衣装。甚兵衛みたいな、あれは何だ?
地雷の説明をしながら、マリアンを見つめるあの目……もう、いいんだよなぁ。
Dark City(1998)ダーク・シティ
永遠の夜が続く奇妙な街を舞台にしたSFノワールの傑作。記憶を失った男が、街を支配する謎の集団の陰謀に立ち向かう。
キーファーは記憶を操作する協力者の医師を怪演。独創的な視覚効果と哲学的なテーマが融合し、後の『MATRIX マトリックス』にも影響を与えたとされるカルト的名作。
ストーリー、設定、セット、小道具に至るまで非常によく作り込まれていて、DVD特典のスケッチを見るとそのこだわりがよくわかる。同時期に製作されていた『MATRIX』とテーマや構造が非常に近く、まるで作り手同士がシンクロしていたかのよう。
実際、『MATRIX』側は本作の存在を知って焦ったらしい。製作は同時期でも、こちらは単発映画、向こうは三部作一挙撮影。公開時期が遅れるわけにはいかない、という事情もあったとか。結果として『MATRIX』は大ヒットし、本作は“知る人ぞ知る作品”になってしまったけれど、私は断然こちらを推したい。
キーファーが出演しているという贔屓目を差し引いても、作品としての完成度はこちらのほうが高いと感じる。ただし、CG技術に関しては『MATRIX』のほうが明らかに上。それでも、世界観や発想の鋭さでは本作に軍配を上げたい。どこか『うる星やつら』劇場版を思わせる部分があるのも面白い。あの作品もよくできていたな。
いわゆる“きれいなキーファー”が好きな人には刺さらないかもしれませんが、役者キーファーの変幻自在さを堪能したい人にはたまらない一本。
歩き方、話し方、表情まで別人のように作り込み、終盤ではちょっとしたコスプレ祭り状態(笑)。コメンタリーによると、出演オファー時にキーファー自身が「これ、別のサザーランド(父)の間違いじゃない?」と冗談を言ったほど、年齢高めのイメージだった役らしい。それでも監督は、あえて若い俳優を起用したかったという。
ドナルド版の博士も見てみたかった気はするけど、こういうキーファーが観られたのは本当に貴重。この役を引き受けてくれて、心からよかったと思っています。
2000年代
The Right Temptation(2000)ダブル・テンプテーション
元警官の私立探偵(キーファー)が、ある夫婦からの奇妙な依頼を引き受けたことで、愛と裏切りの迷宮に足を踏み入れる。依頼主の妻(レベッカ・デモーネイ)の誘惑と、隠された真実。誰を信じるべきか。古き良きフィルム・ノワールの雰囲気を纏い、キーファーの渋い魅力が光る大人のサスペンス。
大人向けサスペンスが好きな人向け。
サスペンスものとしては、まぁまぁまぁ(”まぁ”多目)ですが、編集段階のツッコミどころが満載な1本なので、いろんな意味で楽しめます(笑)キーファーにしてはややエロイです。
Woman Wanted(2000)美しき家政婦~ウーマン・ウォンテッド
キーファー・サザーランドの監督・主演作。
妻を亡くした偏屈な父親(キーファー)と、心を閉ざした息子。二人の前に現れた新しい家政婦との交流を通じて、家族の再生を描く。派手なアクションを封印し、静かな感情の機微を丁寧に演出。監督としての確かな手腕と、人間味溢れる演技が結実したヒューマンドラマ。
日常の裏側に潜む怖さや、人間関係の歪みを描いた作品が気になる人向け。
日常の裏側を描くサスペンス。家庭崩壊ものとして静かに怖い。当時、キーファーは30歳過ぎてるが、大学生の役を演じている。これが、演技でカバーしてなんとかイケてます。
Beat(2000)バロウズの妻
ビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズの妻、ジョーンの半生を描く。
キーファーはバロウズ本人の役ではなく、詩人ルシアン・カー役で出演。ドラッグと芸術に溺れるボヘミアンたちの狂気的な日常と、破滅へと向かう愛の形。退廃的な雰囲気の中で、若き才能たちの光と影を映し出す。
作家の人生や芸術と私生活の関係に興味がある人向け。
映像がカッコイイ。実話だからなのか、説得しない、おしつけがましくない、よくわからない…って感じなんだけど、1度観たらもう1度と思うんじゃないかな。
Picking Up the Pieces(2000)ヴァージン・ハンド
妻を殺害し、遺体をバラバラにして捨てた夫と、その「手」を見つけた人々を巡るブラックコメディ。捨てられた手が奇跡を起こし、村人たちが熱狂していく様子を描く。
ウディ・アレンが情けない夫を演じ、キーファー・サザーランドはボブ・ディランらと共に登場。シュールで皮肉の効いた、かなり異色の珍作。
ウディ・アレンの映画って、正直これまでまともに観たことがなかったんだけど、「あ、こういう感じなの?」と思った一本。監督としての評価と、役者としての評価に差がある人なのかな、とぼんやり考えつつ、まあコメディなので深く考えず、その場その場を楽しめばいいか、という気分で観た。
この作品でよかったのは、犬とボボ、それから何といっても「手」(笑)。あの形状を使っただけで半分勝ち、みたいな存在感。本体のS.ストーンより名演技だったかも?と思ってしまうほど。
たぶんキーファー作品の中では、あまり注目度が高いほうではないと思うけれど、この作品のキーファー、なかなかいい。私は嫌いじゃない。役どころも含めて、ちゃんと印象に残る。
特典映像のキーファーのインタビューは、本編よりいいんじゃないかと思うくらいカッコいい。ただし、この特典映像、とにかくダラダラ続くので注意。キーファー目当ての人は、インタビュー以外は適当に切り上げたほうが、時間を無駄にしなくて済みます。
After Alice(2000)霊視
過去のトラウマをきっかけに「サイコメトリー能力」を得た刑事が、猟奇的な連続殺人事件に挑む異能サスペンス。
キーファー演じる刑事は、遺留品に触れることで被害者の最期の視覚を追体験し、犯人を追い詰めていく。超常現象と警察捜査が融合したダークな世界観の中で、孤独な男の贖罪と闘いが描かれる。
日本で言えば『サイコメトラーEIJI』的な設定。キーファーは酒びたりの刑事役で、どこか自暴自棄な雰囲気が板についている。なぜかGayにもモテモテ(笑)。
猫と話しているシーンは妙にかわいく、対照的におねしょシーンはかなりショッキング。この振れ幅が、この作品の見どころかも。
24 -TWENTY FOUR-(2001–2010)24
CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウアーが、テロを阻止するため不眠不休で戦う24時間を描く。1話が現実の1時間とリンクする斬新な形式。
キーファーは「目的のためには手段を選ばない」不屈のヒーローを熱演し、社会現象を巻き起こした。彼の人生を変え、世界で最も有名な刑事に上り詰めた金字塔。
手に汗握るタイムリミット系が好きな人向け。
やめられない止まらないシリーズの代表格。視聴の際は、時間と体力に余裕がある時をおすすめする作品。
To End All Wars(2001)エンド・オブ・オール・ウォーズ
第二次世界大戦中、ビルマの「死の鉄道」建設に動員された連合軍捕虜たちの実話に基づく物語。過酷な労働と虐待に耐えながら、それぞれの信念と葛藤を抱えて生き抜こうとする姿が描かれる。
キーファーは、利己的で弱さも抱えた米兵を好演。極限状態の中で、人は敵への憎しみを越え、人間としての尊厳を守ることができるのかを静かに問いかける。
正直なところ、戦争映画は苦手で、キーファーが出演していてもこれは観ないだろうと思っていた作品。ところが、ある理由があって観ることになり、その印象は意外なものでした。
戦争映画が苦手な人にこそ、一度試してほしい一本。これまで観てきた戦争映画とは、少し違う感触を受けるかもしれません。
Dead Heat(2002)ワイルド・スタリオン
競馬界を舞台に、八百長事件に巻き込まれた騎手(キーファー)の苦闘と執念を描く犯罪ミステリー。失った誇りを取り戻すため、巨大な闇組織に立ち向かう。
キーファーはギャンブルの魔力に翻弄される人間の弱さと、それでも守り抜こうとする正義感を渋く演じている。スピード感溢れるレースシーンも必見。
ストーリーも楽しいけど、DVD特典に、本編とズレズレな予告編が付いていて、これが笑える。本編を見た後に予告編を見ると笑えるけど、逆の順番で見ると騙された気分になるかも。
NHL – Ultimate Gretzky(2003)
アイスホッケー界の伝説、ウェイン・グレツキーの軌跡を辿るドキュメンタリー。自身も熱狂的なホッケーファンとして知られるキーファー・サザーランドがナレーションを担当。彼の低く落ち着いた「語り」の声が、数々の偉大な記録と記憶を鮮やかに呼び起こす。スポーツファン必見の貴重な映像作品。
スポーツレジェンドの歩みを知りたい人向けのドキュメンタリー。で、キーファーファンが見るところは、ずばりボーナストラック。そこには、キーファーを交えたインタビューが収録されています。
The Land Before Time X: Great Longneck Migration(2003)リトルフット ベスト・オブ・フレンズ
人気恐竜アニメシリーズの第10弾。主人公リトルフットが、生き別れた父との再会を果たす冒険物語。
キーファーは威厳と優しさを兼ね備えた父ブロンの声を担当。迫力ある低音ボイスがキャラクターに深みを与え、親子の絆と成長を温かく描き出している。彼の声優としての魅力が存分に発揮された一作。
ファミリー向けアニメ作品。キーファーは、リトル・フットの父親役。声だけで、暖かくてやさしくて、でも力強い恐竜の父親を演じてる。皆既日食の話なので、特典映像に地球と月と太陽の関係の説明が入っていたりして楽しい。思いっきり子供向けのDVDなので、リモコンの操作方法の映像までついてた(笑)
Taking Lives(2004)テイキング・ライブズ
他人の人生を乗っ取る猟奇殺人犯を追うFBIプロファイラー(アンジェリーナ・ジョリー)の姿を描くサイコスリラー。
キーファーは物語の鍵を握る謎の男として登場。彼が追跡者なのか、それとも真犯人なのか。巧みなミスリードと緊張感の中で、抑えた演技が不気味な存在感を放つ。結末の衝撃は必見。
分かりやすいサイコスリラーで、重めの題材が平気な人向け。
いろんなところで「うわっ!」っとなる。心臓の弱い方はご注意くださいって感じ?キーファーはこの役を楽しんでやっていたようで「観客の目を反らす役はやりがいがあるね。」と語っていた。
IMAX : NASCAR (2004) スピードに魅入られた男たち
モータースポーツの最高峰NASCARの舞台裏と迫力のレースを、IMAXならではの臨場感で描く。キーファー・サザーランドの重厚なナレーションが、時速300キロを超えるスピードの世界へと観客を誘う。ドライバーの情熱と技術、そして圧倒的なマシンの鼓動を体感できる傑作ドキュメンタリー。
レース観戦の経験がない人には、血が騒ぐ感じが完全にはわからなくても、体の中から沸いてくるワクワク感や雰囲気は感じられると思う。ドームクラスのライブを観る時と似たような感覚かも。お祭り。それをキーファーの声で楽しむ。他にも楽しめるのは、車の組み立てシーン。パーツを一つ一つ組み立ててだんだん車が完成していくんだけど、パーツの面取りしたり、カーブをつけたり、溶接したり、パーツ同士をドッキングしたり、ひとつひとつが見事にハマっていく様が素晴らしい。物が出来上がっていく様ってなんてワクワクするんだろう!
River Queen (2005) リバー・クイーン/ファイナル・ソルジャー
1860年代、戦火に揺れるニュージーランド。マオリ族にさらわれた息子を捜し続けるアイルランド人女性の過酷な運命を描く。
キーファーは、軍の命令と個人的な感情の間で揺れる兵士役を演じ、圧倒的なスケールの自然の中で葛藤する人間像を表現。歴史の荒波に翻弄される人々の愛と生存の物語。
劇場で観ましたが、はっきりいってよくわかりませんでした。隣で見ていた外国人さんもそう言ってました。「ワカンネ〜。」って。部族と国が入り混じって、敵か味方かも判断するのが難しい状況で軍隊を組んでの戦争…やっぱワカンネ。ドイル(キーファー)はアイリッシュ兵士の1人で前線で戦っている役。
The Sentinel(2006)ザ・センチネル 陰謀の星条旗
大統領暗殺計画の疑いをかけられ、逃亡者となったベテランのシークレットサービス(マイケル・ダグラス)。彼を執拗に追うかつての愛弟子をキーファーが演じる。「追う側」のプロフェッショナルとしての厳格さと、信頼していた師を疑わざるを得ない苦悩。24のジャックとは異なる、硬派な捜査官像を確立。
政治サスペンスや陰謀論めいた展開が好きで、緊張感を楽しみたい人向け。
この時期のキーファー像が分かりやすい一本。一部では「シークレット・サービスに転職したジャック」と言われていたけど、そこはそれ、キーファーですから、ちゃんと違う人を演じてましたよ。ジャックより優秀だし、人間味もあったし、私は好きだな。
Mirrors (2008) ミラーズ
鏡の中に潜む邪悪な力に襲われる、警備員の恐怖を描いたホラー・アクション。家族を守るため、キーファー演じる主人公が鏡の謎に挑む。日常的な「鏡」が恐怖の対象へと変わる演出と、キーファーの鬼気迫る演技が見事に合致。ショッキングな描写と共に、孤独な男が運命に抗う姿を力強く描き出した。
ホラー好きのキーファーファン向け。
イントロからベンの妹が変死するまでの間、怪奇現象の連続で怖い。でもなぜかそれ以外何も進展しない。ベンが真相の調査に本腰を入れ始めてからは、ぐんぐん面白くなっていく。
2010年以降
The Confession (2011) コンフェッション
殺し屋(キーファー)と神父(ジョン・ハート)が、告解室で繰り広げる緊迫の対話劇。なぜ彼は人を殺し続けるのか。信仰、罪、そして救済を巡る、言葉の銃撃戦。全編のほとんどが二人の対話で構成されるWebドラマシリーズ。キーファーの冷徹な佇まいと、深い苦悩を湛えた眼差しが圧巻の心理ドラマ。
ストーリーは単純で、すぐに男と神父の関係がわかってしまう。その状況で見せていくのは、2人のベテラン俳優のなせる技。で、このドラマにはメイキングがついているのだけど、むしろ本編よりこっちの方が面白いかも。というわけで、本編終了後も見応えがありました。
POMPEII(2014)ポンペイ
ヴェスヴィオ火山の大噴火に呑み込まれた都市、ポンペイを舞台にしたスペクタクル映画。
キーファーは傲慢で強欲なローマ元老院議員コルヴス役を怪演。主人公の仇敵として、どこまでも卑劣で独善的な悪役を楽しみながら演じている。天変地異の迫力と共に、彼の徹底した「悪」の華が物語を彩るアクション大作。
映像の迫力に身を委ねたい日や、細かいことを考えずに没入したい人向け。
期待値は低めでも、勢いで最後まで観られてしまうタイプの作品。正直あまり期待していなかったが、ツッコミつつ最後まで観てしまった。よく似たタイトルの別作品があるのでご注意ください。そちらは駄作です(笑)
Rabbit Hole(2023)ラビット・ホール 指名手配のスパイ
産業スパイの世界を舞台にした、二転三転する心理スリラー。
キーファー演じる企業間謀略のプロが、罠に嵌められ殺人容疑で追われる身に。誰が味方で、何が真実か。目に見えるもの全てを疑わなければならない「騙し合い」の迷宮。ジャック・バウアー以降、熟練の深みを増したキーファーの魅力が炸裂する最新シリーズ。
1シーズンで完結するので短期間で視聴したい人向け。
『24』のジャックが好きな人は割と楽しめると思う。見ている間中、疑心暗鬼になるのは『24』超え。
視聴方法
配信中の作品一覧
まずはここから
視聴/入手可能な作品からおすすめを紹介します。
サスペンス系
スリリングな展開が好きな人向けです。
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ヒューマン系
人のやさしさや機微を感じたい人向けです。
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異色ユニーク系
世界観・空気感・ちょっとクセありを楽しみたい人向けです。
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おわりに
キーファー、実は寿限無です。
フルネームは、キーファー・ウィリアム・フレデリック・デンプシー・ジョージ・ルーファス・サザーランド(Kiefer William Frederick Dempsey George Rufus Sutherland)。だからきっと長生きして、これからも良い作品を生み出してくれると思います。
出演作が多く、日本では視聴が難しいものもありますが、今後も機会があれば追いかけてみたいと思います。



