『The X-Files(X-ファイル)』2018 シーズン11の全話の感想をまとめています。
シリーズのベースを保ちながら、現代的テーマを軸に展開されるシーズンです。
※内容に軽く触れている部分があるので、未視聴の方はご注意ください。
- The X-Files Season 11 全10話
- 主要キャラクター紹介
- The X-Files 11-01 My Struggle III 闘争 Part3
- The X-Files 11-02 This 死後
- The X-Files 11-03 Plus One 分身
- The X-Files 11-04 The Lost Art of Forehead Sweat 失われた記憶
- The X-Files 11-05 Ghouli グーリー
- The X-Files 11-06 Kitten 子猫
- The X-Files 11-07 Rm9sbG93ZXJz フォロワー
- The X-Files 11-08 Familiar 親しき者
- The X-Files 11-09 Nothing Lasts Forever 必衰
- The X-Files 11-10 My Struggle Ⅳ 闘争 Part4
- X-Files 視聴方法
- X-Files関連グッズ紹介
- おわりに
The X-Files Season 11 全10話
2018/01/03〜03/21 (USA)
あの衝撃ラストから、約2年。
「このまま終わるの?!」というモヤモヤを残したシーズン10最終話から、ようやく帰ってきたX-Files。今度はどんな展開を見せてくれるのか…やりたい放題の予感しかしない。
主要キャラクター紹介
主な登場人物の基本設定とひとこと解説を載せています。
The X-Files 11-01 My Struggle III 闘争 Part3

おいっ!!と思わず出た、心の第一声。
そして二の句が継げないくらい複雑な心境…どうしてくれるんだ一体。
前回「10-06 My Struggle II 闘争 Part2」で見せられていた映像は、すべてスカリーのビジョンだった。
新シーズン公開後、このエピソードがアメリカ視聴者の間で評判が悪かった理由がわかりました。
実際に観て、「あぁ…そういうことか」と。長年のファンなら、なおさらその衝撃は大きいはず。なぜならX-Filesが好きだから。
Mr.Y登場
モルダーは、CSMと敵対するシンジケートを率いるMr.Yと遭遇。このことは、まだスカリーには話していない。
CSMを表現する言葉が見つからない
冒頭はCSMの語りから始まる。本名がカール・ゲルハルト・ブッシュ※1…んなことはどうでもいい。本編でスキナーに語った内容のほうが重要。
注釈スタイルで▶(※政治家ブッシュ親子との関係は公式にはないが、名前のチョイスに製作陣の皮肉を感じる)
「7-15 En Ami 旅」で、CSMと旅に出たスカリー。
あの時、ヤツが彼女になにをしたか――こういうのを鬼畜って言うんでしょうね。
そして今回判明したのは、モルダーとウィリアムが兄弟だという事実。
愛する男性の子供を授かったと思っていたら、その男性の父の子供だったことを知るのと、
自分の子供だと思っていた存在が、実は自分の憎むべき実父の子供で、自分の弟になると知ること――どちらも耐え難い。
しかも、その2人はお互い愛し合っている。これから先、その事実を背負い続けていくのは、あまりに残酷だ。
何かの間違いであってほしい。何かっていうのは、もちろんCSMの失敗。あの人、意外におっちょこちょいだからね。
結局モルダーとスカリーは、自分たちがウィリアムを見つけ出すのは不可能という結論に至り、ウィリアムが自分たちを探し出すのを待つことに…つづく。
The X-Files 11-02 This 死後

優秀な人間が危機に陥った時、頼る相手は同じく優秀な人間である――
この原則、あながち間違っていないと思わされる話。
前エピソードで、Mr.Yと一緒にいた女がモルダーを評価した基準がこれ。
危機に陥っていたのは、ローンガンメンのラングリー。そのラングリーが助けを求めた相手がモルダーだった。
ここ最近、モルダーとスカリーの生活がよくわからない。
今日もモルダー宅にスカリーがいて、つけっぱなしのTVを前に2人並んでカウチでうたた寝。
そんな中、死んだはずのラングリーがモルダーのスマホ画面から呼びかけてくる
「俺は死んだのか?」と。
リチャード・リンゴ・ラングリー。英雄としてアーリントン墓地に埋葬されて16年、その彼から突然の連絡。
直後に銃撃を受けるモルスカ。
一体どんな日常を送っているのか…と思う間もなく、軽快なコンビプレイで応戦。確実に昔より腕を上げてる2人。
今回の相手はロシアのプライベート・サービスという新悪役チーム。
ラングリーは生前、この組織と契約していて、死後、意識をサーバへアップロードされていたらしい。
FBIもアップロード
そして判明した大事な事実――X-Filesはすべて電子化されていた。オフィスに行かなくてもファイルが閲覧できる。
この電子化に関わったのが前出の組織で、案の定悪用されてしまった。ったく、FBIなにやってんだか…。
「アップロード」というワードで真っ先に思い浮かぶのが「5-11 Kill Switch キル・スイッチ」。
パンダ目の女があの世界に旅立っていった回だ。あれを観てからずっと、生身の体がなくても記憶さえあれば良いのでは…と思っていた。
今は宇宙移住計画なんて話も出ているが、体がなければ選抜もいらず移住できそうじゃない?(細かいこと考え始めると矛盾がたくさん生じてしまうけど)
電源切れたら終わり…というのも悪くないかも。
ここ最近毎年の猛暑にも思う。この熱を何か有効活用できないのか。
冬の雪を保存する地域があるように、この熱も冬に蓄えて使えたら、人が苦しむだけじゃなくなる。
誰か賢くてお金があって暇な人、考えておいてください(丸投げ)。
最後に、ストーリーには関係ないけど、ジリアンの息子ちゃんたちもちゃっかり出演してる!
The X-Files 11-03 Plus One 分身

日本刀をむき出しで飾ると危ないよという話…ではなく、
不思議な力を持つ双子の兄妹、チャッキーとジュディが、ハングマンで遊びながら次々と人を殺していくストーリー。
思わせぶりなモルスカの会話
さて、今回のメインイベントはゲストスターよりも、モルスカのあの話。
この2人、出張捜査でモーテルに泊まると仲が深まる傾向があるよね、昔から。
今回も部屋が一つしか空いていないのをいいことに、なにやらやらかしてました。
ジュディにかなりキツイことを言われ、めずらしく凹むスカリーがモルダーの部屋に。
ベッドの中で将来のことを話す2人。
「君の車椅子を押してあげるよ。僕の車椅子で。」と、いつもの調子で茶化すモルダー。
「そうじゃなくて、子供の事とか…」とシリアスモードのスカリー。
ジュディに言われた言葉は相当堪えている様子。
そもそも子供が生まれない体にされてしまったスカリーが言う通り、「前回の妊娠はミラクル」だったし、設定上はすでに50代(1964年生)に入っている。通常でも妊娠はかなりレアケースだ。
しかし、ラストシーンの意味深なセリフ…
…but it’s not out of the realm of extreme possibility
(可能性はゼロじゃないわね)
これは、もしかするともしかするのか?!
この双子を1人2役で演じたのは、過去の問題作「4-02 Home ホーム」にも出演していたカレン・コノヴァル(Karin Konoval)。今回はチャッキーとジュディを男女で、さらにジュディの二重人格まで演じ分けるという、都合3役の怪演。
今回のエピソードは、本編より撮影風景の方が怖かった。
モルダーとスカリーが事故現場を検証するシーンで、ジリアンの後方にリアル熊が登場するハプニングがあったという。
実際の映像を見たけれど、かなり近くまで熊が接近していて緊迫した状況だった。どうやって逃げたかは映っていなかったけど、無事で何より。AI動画登場のかなり前のことなので、フェイクじゃなさそう。
The X-Files 11-04 The Lost Art of Forehead Sweat 失われた記憶

最近エイリアンが来ないのには理由があった――その答えがわかるエピソード。
とにかく最初から最後までふざけた回で、笑いすぎました。
ある日、モルダーの前に元X-Files課の同僚だったという男が現れる。モルダーもスカリーも全く記憶にない。
その男が言うには、「彼ら」に記憶を消されてしまっているからだという。
男はレジー・なんとか(Reggie Something)と名乗るが、もちろん昔のFBI捜査官レジー・パーデュー(Agent Reggie Purdue)とは別人。
彼がいたことを前提にオープニングテーマが流れ始め、スキナーのポジションにちゃっかり収まっている。
しかも、この男は2つ前のエピソード「11-02 This 死後」で電子化されたファイルの中にも映っていた。
マンデラ効果
この回は「マンデラ効果」がテーマ。実在しなかったはずの記憶を、多くの人が共通して覚えているという現象だ。
海外では「ベレンシュタイン・ベアーズ」の綴り違いや映画『スター・ウォーズ』の台詞違いが有名。
日本だと、かつて「ゴールデンアップル味のファンタ」あるなし論争が盛り上がったなんていう例もある。
※ただしこちらは実在する。

世の中はフェイクニュースブーム
誰も信じないようなニュースを作り、そこに真実を混ぜ込む――これは一種の情報操作としてアリかもしれない。
ドクター・ゼイ(Dr.They)がモルダーに言ったように、「権力者が自分たちのやっていることを隠し通せる時代は終わった」とまではいかなくても、終わりつつあるのかも。
いつの世も、人は信じたいものを信じ、聞きたい情報だけを取りに行く。
このエピソードは、最後まで前言をひっくり返し続けて終わっていく。どこを信じるかはアナタ次第のふざけたストーリーだけど、毎回違う目線で見てみるのも楽しい。
すべての答えを知ってしまったモルダー、残りの人生一体何をする?!
最近のモルダーとスカリー
どうやら2人は頻繁にデートしているようだ。レジーが現れた夜もディナーの約束をしていた。
「レジー」に会いに行くのも「デートだ、スカリー」とモルダーは言う。
ラストシーンでは、モルダーの家で2人でゼリーをつついてみたり。
スカリーが子供の頃に食べたゼリーを見て思い出した。
私にも子供の頃に食べたゼリーで覚えている味がある。特別美味しかったわけではないが、妙にあの食感が記憶に残っていて、大人になってから同じものを探したことがある。結局まだ再会していない。
もしかしたらスカリーが正解なのかも――
I want to remember how it was.
(記憶の中の味をそのまま残しておきたい)。
The X-Files 11-05 Ghouli グーリー

カフェでは”Bob”という名を使っていますが、なにか? by モルダー。
やはりアメリカでも”Fox”という名前は少し使いにくいのか。モルダーがFoxと呼ばれたがらない理由もここに?
アメリカではカフェで名前を聞かれるけど、日本だとそのままオーダー通っちゃうよね。
そんな話は置いといて、今回は感動の親子再会!
ついにジャクソン・ヴァン・デ・キャンプ(ウィリアムが里子に出された先での名前)が登場。
詳しくは「9-16 William ウィリアム」参照。
ウィリアムの里子の手配はジェフリー・スペンダーがしてくれたらしい。当時は叔父だと思って世話していたのに、実は…こうして書いていてもCSMが憎らしい。
クロスロード計画
ジャクソンは、政府の極秘実験「クロスロード計画」の対象だった。
そこで身につけた特殊能力を、自分なりにコントロールする術を学んでいる途中らしい。
他人の目を騙し、見せたいものを見せる力を持つ。オープニングのスローガン“You see what I want you to see”は、その力を表している。
スカリーが自分の母親だと知った後も、照れ隠しか慎重派なのか、別人を装って話しかける。
しかし17歳で二股とは…この辺がモルダーの血を受け継いでいない証かも(笑)
今回は、ジャクソン(=ウィリアム)の能力披露回。
そして、CSMがまたもやスキナーのオフィスに入り浸り。スカリーとウィリアム母子、次回は本当の姿で会えるのか?
ジャクソンを演じるのは、スーザン・サランドンとティム・ロビンスの息子マイルズ・ロビンス。言われてみれば、絶妙の混ざり具合。
The X-Files 11-06 Kitten 子猫

やっぱりウォルターはいいひとだった。
今回はスキナーが主役のお話。
スキナー、モルダー、スカリーの3人が愛を確かめ合う回でもありました。
「スキナーが出世できないのは、モルダーとスカリーのせいだ」とカーシュに言われ、負い目を感じていた2人。
でもスキナーはそうではないこと、そしてなぜ今の自分があるのかを語ってくれます。
「2-01 Little Green Men リトルグリーンマン」あたりから現れていた、彼の真意を。
スキナーといえば、もうベトナム戦争絡みがすっかりお約束に。今回もやはりベトナム戦争が背景。
詳しい事情は知らないけれど、アメリカの映画やドラマを見ているだけでも、ベトナム戦争に関してはアメリカの闇を感じる。
生きてるっていう証
カーシュが久々の登場。モルダーとスカリーを自室に呼びつけ、3人揃ったショットが実現。
その姿を見て驚いたのは、モルダーの立ち姿。まるでおじいちゃんのようで、年月の重みを感じてしまいました。ショックだー。
- 若き日のスキナー役は、なんとミッチ・ピレッジの甥っ子だそう。カーシュのヒゲも真っ白になるわけだ。
- “子猫”役は、あのハーレイ・ジョエル・オスメントくんの成れの果て…というのは冗談で、彼は立派な役者になってました。ただちょっと子役時代が可愛すぎただけ。ここでは親子2世代をひとりで演じ分け。ちなみに映画『I’ll Follow You Down タイム・チェイサー』では、ジリアンと母子役で共演しています。
The X-Files 11-07 Rm9sbG93ZXJz フォロワー

チップはちゃんと払いましょう。さもないと…
今シーズン、当たり前のように寄り添うモルスカ。
今日も寿司バーでディナーデート。バーと言っても、静かな回転寿司チェーンくらいの雰囲気だけど(笑)。
「フォロワー」という怪しげな名の無人店舗で、支払いをしようとするスカリーを制してモルダーがクレジットカードを取り出す――そこから物語は始まる。
シーズン10ではスマートフォンの使い方も怪しかった2人が、すっかり使いこなしている。
アップするかどうかは別として、インスタ映えしそうな写真も撮ってみたり。ふたりでいるのに会話もせず、それぞれのスマホをいじっている――いまやどこでも見られる風景。
そう、このエピソードはほとんどセリフがない。
しかもモルスカ以外の人間は登場せず、相手はロボット。モルダーはSamsungのスマホで応戦する。
スカリーの部屋登場
ついにスカリーの生活場所がお披露目に。電気がなければ暮らせない、家というより要塞のような空間。
しかし使用する側のセキュリティは意外と甘く、暗証番号は誕生日、パスワードは元ペットの名前。懐かしの”Queequeg”、「3-04 Clyde Bruckman’s Final Repose 休息」で引き取ったワンコだ。
一方モルダーの家は、未だにアナログ製品が溢れかえるあの部屋。鼻毛はふつうのハサミでカット(は関係ないか)、ドローンの1〜2機はバットで撃退していたものの、あんなに大量に来られたらさすがに逃走。
このエピソードを観て真っ先に思い出すのは「1-07 Ghost In The Machine 機械の中のゴースト」。
あの頃のAIなんて、今思えば牧歌的だったな〜と思う。
2018年当時も問い合わせの電話がなかなか繋がらなかったのかぁ。
今もあまり変わらない…むしろもっと待ち時間が長くなっているかもしれない。
ところで、アメリカには赤毛用のヘアクリームなんてあるのか。さすが多人種国家のマーケティングと感心してしまった。
それと、妊娠中もヒール履いてたあのスカリーがスニカーを履いてるレアな回でもあります。
それにしても、同じ職種の2人なのに生活レベルの差が大きすぎやしないか?
2025年8月の終わりごろ、Youtubeでwaymoに乗車している動画を見たけど、まさにこのエピでスカリーが乗っていた車と同じようなシステムだった。
The X-Files 11-08 Familiar 親しき者

魔女が出ます。
シーズン11(ミソロジーを除いて)ここまでの中で、いちばんX-Filesらしいエピソードな気がします。小さな子供の不思議な殺人事件は、動物によるものなのか?
セバスチャンくんやエマちゃんの死をきっかけに、町の空気は一気に疑心暗鬼モードに。
やがて浮かび上がるのは、町に古くから伝わる“魔女”の存在。
迷信だと笑い飛ばすには、あまりにも現実的で残酷な出来事が続きすぎていた。
X-Filesで子供が絡むと、どうしても「4-10 Paper Hearts ペーパー・ハート」や、「9-17 Release 解放」を思い出してしまう。
犠牲者役のセバスチャンくんとエマちゃん。なにこのふたり。なんなのこの可愛らしさ。
黄色いレインコートに不気味な人形を抱えて歌う姿は、完全にエンジェル。
あんな子が公園で遊んでたら、誰だって思わず話しかけたくなっちゃうでしょ。
でも最近は、知らない大人は、うかつに話しかけることすらできない世の中になっているので、遠くから見守りましょう。
それにしても、子供に人気があるキャラクターってなんであんなに不気味なの?
The X-Files 11-09 Nothing Lasts Forever 必衰
今度は、美魔女が出ます。
今回もまた、X-Filesらしいカルトとスカリーの信仰エピソードになっております。
が、事件はあまりにもどうでもいい内容なので、気にしなくていいです(笑)
スカリーが教会に行くとき、それは、モルダーとスカリーの間に何かが起こるとき。さて、今日のそれはなんなのか。
モルダーはアンチエイジング派?
いつものように、犯行現場で”スプーキー光線”を放ち、人払いをするモルダー。
スカリーは、はいはい、いつものことねとモルダーの横で捜査を続ける。すべてがいつもどおりと思いきや、モルダーが突然メガネをかける。スカリーが「遠近両用?」と尋ねると、「累進レンズだ。」と否定するモルダー。
ひとしきり老眼鏡疑惑について訂正したあと、彼の口から出た言葉は、
「スカリー、髪切った?」
もちろん返事は、
「冗談でしょ?」(2話前から切っとるわボケ)
で・す・よ・ね〜。
X-Files開始以来、ずーっとモルダーにサングラスは似合わないと言い続けておりますが、眼鏡は似合うと思うのよね〜。フレームを選ばず、どれもそう悪くないと思ってますよ。2割増し!
ずっと結末が気になっているまま放置される
ラストシーン。
教会のキャンドルの前に佇むスカリーに近寄るモルダー。消えてしまったキャンドルに、火を灯す。
なぜか、そこで2人の懺悔大会が始まる。

スカリーが言う、
That’s my leap of faith forward. And I’d like to do it together.
(これが、私の信じる道。そして、あなたと一緒に行きたい)
そして、スカリーがモルダーの耳元で何かをささやくと、
I’ve always wondered how this was gonna end.
(ずっと結末が気になっていたんだ)
とモルダーが言い、静かに再びキャンドルに火を灯す。
それは、誰のためのキャンドルなのだろうか…
ってそれで終わりかよー。
神を信じないモルダーの「君を通して神に語りかけるんだ。」という言葉が、ぐっときた。
それは、事件の解決よりもずっと深く、2人の絆が深まったのを胸に収めることが出来た瞬間だった。
The X-Files 11-10 My Struggle Ⅳ 闘争 Part4

いつかは…この時が来ると覚悟してたけれど、あぁ!とうとう終わってしまったよぉ。いつかは終わると知っていても…やっぱりねぇ。
まさに、一つ前のエピソードはこれを伝えていたんだね
“Nothing Lasts Forever”
まさかの展開
起承転結と考えれば、4話でまとめるのは適しているはず。
ただしこの”My Struggle”シリーズにおいて「結」にあたるこの4話目は、ミソロジー全体の大トリ的役割も担うせいか、やや急展開だった。
Mr.Y軍団の撲滅に、モルダーがあそこまでやることになったのはそのせいか?
CSMもいい加減このあたりで、ほぼ確実に死亡した感じにしておかないと、後のシリーズ(あったとしたら)に影響出そうだしね。
モニカは、死亡確定感を外したって言ってるけど、あれで?という印象。
あの場所に命中して死んでない場合、どうやって復活するのか謎です。
スキナーは…生きてるな。
まとめると
- スキナーがスカリーにウィリアムの父親がモルダーではないことを告げる
- ウィリアムは不死身なので、会う前から”憎んでいた”実の父CSMに、モルダーに姿を変えた自分を撃たせる
- CSMはモルダーを撃った、と思っていたら…
- 本物のモルダーに撃たれて海に落ちる(今度こそ死んだと言って、誰でもいいから)
- モルダーは、ウィリアムが自分の子ではなかったことを知ってショックを受ける…
- が、次の瞬間、自分の子がスカリーのお腹に宿ることを知らされる
この先の何かを匂わせつつ、結局、何も解決しないけど、先に進むしか無いじゃん、というところへ持ち込む。
人生そのものですよ(何言ってんだか)。
でも、これがX-Filesの魅力なんだろうな。
ほぼ見切れて思い出づくり的な出演だったGAチルドレンの一方で、DDの娘ちゃんは、ずいぶんと台詞のある役で出演していた。
もしかしてそっち方面に進んでるんですかね…と、ググってみたらそうでした。これがデビュー作ですね。ふぅん。
X-Files 視聴方法
配信で観る
ディスク版で特典を観る
特典ディスクの魅力的な内容は、こちらで詳しく紹介しています。
X-Files関連グッズ紹介
観るだけじゃ物足りない方に向けて、おすすめグッズもまとめました。
ほかにも、実際に私が使っているXF関連モノや、ちょっと気になるアイテムを楽天ROOMにまとめているので、ぜひご覧ください。
おわりに
X-Files シーズン11の感想
ここまで220本観終えて改めて思うのは、X-Filesって、結局、何かが解き明かされたようでいて、実際には新たな謎が残される。
キャラクターだって生きているのか、死んだのか…はっきりさせないまま、物語は進んでいく。
その曖昧さこそが、長く続く人気の理由なのかも。
観るだけでもまぁ大変なのに、これを作った人たちがいるって…感動を覚える。
人類ってすげ〜!←そこか?(笑)
最後に、
『The X-Files』全218話+映画2本、長い旅をここまで読んでくださった方、本当にありがとう。
そして、もし一緒にXFマラソンしてくれてた方がいたら、お疲れ様でした!
モルダーとスカリーの物語はいったん幕を下ろしますが、真実の探求はまだまだ続きます。
次のシーズンは・・・
リブートの噂が真実ならば、追いかけましょう。
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あの不穏なメロディが頭から離れない人へ
X-Files以外のドラマもあります
全シーズンレビューMAP
X-Files全11シーズン(218話)のレビュー記事はこちらからどうぞ。
X-Files セレクション
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