海外ドラマ編に続き、今回はいつもよりちょっとだけ時間に余裕がある日に観てほしい映画たちをご紹介。
今回も、私が心からおすすめしたい「心に残る映画」と、その世界をより深く味わえる「劇中音楽」をあわせてご紹介します。
心に残るおすすめ映画
イミテーション・ゲーム(2014)
おすすめポイント
第二次世界大戦中、ナチスの暗号「エニグマ」を解読した天才数学者アラン・チューリングの実話に基づく物語。知性と孤独に立ち向かう姿が、繊細に描かれた感動作です。
実話ゆえの緊張感にずっとハラハラしっぱなし。
戦況ももちろんですが、あの時代には許されざる事情を抱えるチューリングの身の上を案じながら。
同じ題材の「エニグマ(2001)」より、こっちのほうが好き。
視聴方法
ミュージック
Behind The Red Door(2003)
おすすめポイント
長年疎遠だった兄妹が思いがけない再会で、過去と向き合っていくヒューマンドラマ。
兄の抱える秘密と、限られた時間の中で二人が向き合う姿が胸を打ちます。
兄妹がそれぞれ抱える葛藤と裏腹に、物語は静かに美しく進んでいき幕を閉じます。
とにかく映像が美しい。
心にぐっとくるなにかがあり、物語の最後にキレイに洗われていく感覚を味わってほしい。
主演のキーファー・サザーランドは「24」で超有名ですが、この作品では全く別の一面を見せてくれています。妹役のキーラ・セジウィックを知ったのはこの作品でした。後に私が「クローザー」を観ることになったのは、この作品で彼女の演技に感動したからです。
視聴方法
ミュージック
繊細なピアノ曲が印象的で、心に沁みます。
プレステージ(2006)
おすすめポイント
19世紀末のロンドン、マジック界を舞台に繰り広げられる2人のマジシャンの宿命的な対決。
華やかなトリックの裏に隠された執念と悲劇が、巧妙な構成で描かれます。
トリックが幾重にも重なる展開に、最後まで目が離せません。終わった後にもう一度観て確かめたくなる作品です。
ニコラ・テスラ役のデヴィッド・ボウイにも注目です!
視聴方法
ミュージック
シェパード・トーン(無限音階)を実験的に使用したスコアが特徴。
とのことですが、わたくしには何のことやら……笑。本編がすごすぎて音楽の印象があまりないです。
ストレイト・ストーリー(1999)
おすすめポイント
73歳の主人公が、故郷に住む病気の兄に会うため、トラクターで旅するロードムービー。
静かな自然の風景と、ゆっくりと進む時間が、観る者の心にも穏やかに染みわたります。
デヴィッド・リンチ監督には珍しいタイプの作品です。
視聴方法
ミュージック
シンプルであたたかなアコースティック音楽が、作品を優しく包み込んでいます。
ショーシャンクの空に(1994)
おすすめポイント
無実の罪で投獄された男が、希望を捨てずに生き抜く姿を描いた不朽の名作。
冷たい現実の中でも尊厳を失わず自由を求める気持ち、友情、希望…どれも胸を打ちます。
視聴方法
ミュージック
クラシック音楽が効果的に使われており、特に劇中のモーツァルトのシーンは必見です。
番外編:ドラマの世界から映画へ
ドラマ編で紹介した作品に関連する映画もあわせてご紹介。
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最後の7日間(1992)
おすすめポイント
不可思議な「ツイン・ピークス」の物語の核心へ迫る劇場版。
生前のローラが過ごした最後の7日間のお話です。事件はどうした起きたのか!?
クーパー捜査官の前任者として、キーファー・サザーランドが出演しているところも見どころ。
視聴方法
ミュージック
X-ファイル ザ・ムービー(1998)
おすすめポイント
地球外生命体との戦いを背景に、モルダーとスカリーの絆がより強く描かれる劇場版第1作。
シリーズファンにはたまらない要素が満載ですが、ドラマ版を知らない人でも楽しめるつくりになっています。
序盤のスカリーが男前でかっこいいんですわ、これが。
視聴方法
ミュージック
X-ファイル:真実を求めて(2008)
おすすめポイント
シリーズ第2作。超常現象よりも、モルダーとスカリー個人の葛藤に焦点を当てた静かな物語。
しっとりとした雰囲気の中に、長年の積み重ねた絆がにじみ出ます。
本編が寒くてずっしり重たいのですが、エンディングロールの後、暑そうにふざけてます 笑。
視聴方法
ミュージック
まとめ
どの作品も、ただ楽しいだけでなく、観終わったあとに心に何かが残る映画ばかり。
気になる作品があったら、ぜひチェックしてみてください!