超常現象、都市伝説、陰謀、そして人間ドラマ…
「X-Files(Xファイル)」はただのSFドラマではありません。観る人の心をザワつかせ、時に未来を予知していたかのようなエピソードで震えさせる”神回”の宝庫です。
この記事では、そんな「X-Files」の中から、テーマ別に厳選した永久保存版エピソードをご紹介。
初めて観る人には「どこから観たらいい?」のガイドとして。
昔ハマった人には「あの名シーン、また観たくなった…」という沼の再訪へ。
お気に入りがきっと見つかる、そして再発見もある。
さあ、X-Filesの深みに、もう一度足を踏み入れてみませんか?
モルスカ推しのあなたに捧ぐ。
※配信はAmazonプライムなど(配信状況は変動あり)
X-Files:メルヘンすぎて可愛い回 ベスト3
シーズン6 第6話|クリスマス・イブの過ごし方(How The Ghosts Stole Christmas)
モルダーがスカリーをクリスマス・イブに誘い出した先は…なんと幽霊屋敷。
当然、普通に誘っても来るはずがなく、あの手この手で罠を仕掛けるモルダー。しかも車の鍵を隠して逃がさないとか、子どもか(笑)。
最初はあきれるスカリーも、結局は一緒に幽霊屋敷へ。
そして今度は、2人が屋敷の罠にハマってしまう…。幽霊屋敷に私服で突入するモルスカ。なんてシュールで愛おしい。
勤務外のふたりのやりとりが絶妙です。
シーズン6 第8話|レイン・キング(The Rain King)

ある田舎町で、異常気象を操る男がいるという通報。
調査に乗り出すも、スカリーのテンションは最初から低め。空港でプロペラ機を見た時点で「帰りたい」モード全開です。
町の人々からは何度も夫婦に間違えられるモルスカ。
そのたびに微妙な空気が流れるのがたまりません。スカリーと牛のシーンも地味に名場面。
田舎ならではののんびりとしたテンポと、温かみのあるストーリーに癒される1本。
シーズン9 第18話|サンシャイン・デイズ(Sunshine Days)
ファイナル・シーズンの中で異色の“ほっこり系”エピソード。
舞台は、往年のドラマ『ブレイディ・バンチ』の世界に取りつかれた男・オリバーの家。
その家は、彼の妄想によって本当にブレイディの家そっくりに変わってしまう。
物語が進むにつれ、ただの妄想ではないことが明らかになり、切なさと優しさが混じった後味に…。
ドゲモニ時代でも、X-Filesらしさをしっかり残した1本です。
X-Files:キャストが脚本・監督を担当した回 ベスト3

シーズン7 第15話|旅(En Ami)
脚本は、あのCMS(シガレット・スモーキング・マン)ことウィリアム・B・デイヴィス。
ジリアン・アンダーソンとじっくり芝居がしたかったという理由で、モルダー抜きでスカリーと2人旅(!)という異色回に。
陰謀チームの裏事情にもグッと踏み込むし、妙にスカリーに優しいCSMに「…お前、何が目的だ?」ってなります。
プロデューサーのキム・マナーズも「この2人のシーンはめったにないから貴重」と語ってたけど、これ職権乱用じゃない?(笑)
シーズン7 第17話|宿縁(All Things)
脚本・監督はジリアン・アンダーソン。スカリーの静かで神秘的な内面を描いた一編。
「なぜ彼女がFBIに入ったのか?」という人生の分岐点を、誰よりも丁寧にすくい取った”本人”だからこそ描けたストーリー。
冒頭、スカリーがモルダーの部屋で身支度してるシーン…モルダーは爆睡中…。
一瞬で何かを察するやつ。もうこれだけでファン心が大忙し。
ディスク版には、ジリアンによるオーディオコメンタリーも収録。見ただけじゃ気づけない深層まで語ってくれてます。
シーズン7 第19話|ハリウッドA.D.(Hollywood A.D.)
デイヴィッド・ドゥカヴニー(DD)が脚本&監督を手がけたおふざけ系コメディ。
モルスカがハリウッド映画化されてしまうというメタ展開がクセになるやつ。
スカリー役には当時のDDの奥さま、ティア・レオーニ。
劇中のプロデューサーは「ジョディ・フォスターを安っぽくした感じ」でスカリーを演じろと言い、モルダー役には「ハリソンフォードをオタクっぽく貧相にした感じ」と指示を出す。「スキナーは…そこのハゲ!」というど直球なセリフまで飛び出す始末。最高かよ。
X-Files:スカリーが美しすぎる回 ベスト3

シーズン6 第18話|ミラグロ(Milagro)
作家の妄想に巻き込まれていくスカリーが、もうとにかく美しい。
ミステリー小説の中で命を奪われかける展開にハラハラしつつ、作家の視線とモルダーの視線、2つの視線が交差するのも見どころ。それにしても、スカリー色っぽすぎ問題。
最後にモルダーにしがみつくスカリーが可愛すぎて、それだけでもう見返したくなる。
シーズン4 第13話|タトゥー(Never Again)
スカリー、反抗期。
「なんで私の机がないの?」「やだ、行かない」などなど、モルダーにちょっぴり反抗するレアな姿が新鮮。
ゲスト出演はジリアンの当時のリアル彼氏。恋に走ってしまいそうになるスカリーの揺れる心も描かれていて、まさに彼女の“隙”が垣間見える1本。
シーズン7 第13話|ファースト・パーソン・シューター(First Person Shooter)
戦うスカリー = 最強 X 最高。そして美しい。
モルダーがうっかりゲームの世界に迷い込み、羽目を外しかけたところをスカリーが颯爽と助けに来る回。
ゲーム×FBI捜査という珍しい組み合わせの中、ガチで戦うスカリーがとにかくかっこいい。銃撃つ姿に惚れる。
X-Files:ミュージカル(?)な回 ベスト3

シーズン6 第4話|ドリームランド Part1(Dreamland I)
モルダーと軍人モリスが入れ替わる…コメディ回の中でも屈指のバカさ(褒めてる)。
ダンスシーンはマジでクセになる。スカリーとの距離が絶妙にズレていくのも見どころ。
ちなみに入れ替わってる間、モルダー(中身モリス)が超楽しそうなのも見ててジワる。
トレッキーだったら余計に楽しめる回。
シーズン5 第5話|プロメテウス(Post-Modern Prometheus)
モノクロ×フランケンシュタイン×X-Files。
クリス・カーターが「オマージュです」と自ら語る異色作。
ある日、モルダーのもとに一般主婦のファンから手紙が来る。「探偵さん、調査に来てください」と。完全に「探偵ナイトスクープ」スタイル。スカリー巻き添え(笑)
クライマックスのダンスシーンは、不意打ちでちょっと感動するレベル。
シーズン10 第5話|バビロン(Babylon)
幻覚でモルダーが踊り狂う。それだけでもう観る価値アリ。
あのシーンは、語彙を失うくらいカオス。
ローンガンメンを無理やり出したいがための展開感もあるけど、正直そんなことどうでもいい。モルダーのキレキレダンスを観て笑えばいい。そういう回。
X-Files:コメディ神回 ベスト3

シーズン5 第12話|吸血(Bad Blood)
これはもう、笑えるX-Filesの代表格。セリフ覚えるほど何度も観た中毒性アリの一本。
モルダーが吸血鬼と間違えて少年を殺してしまい、スカリーと2人で報告内容を整理することに。それぞれの視点から事件を語るが、食い違いが激しすぎて爆笑。
スカリーが見るモルダー、モルダーが見るスカリー…互いの“脳内イメージ”が炸裂。ジリアン・アンダーソンもお気に入りと語る傑作回。
シーズン10 第3話|トカゲ男の憂鬱(Mulder & Scully Meet the Were-Monster)
ある日、突然「人間になってしまった」トカゲ男が主人公。
現代のX-Filesらしい、メタ視点ギャグがてんこ盛り。 過去シリーズをネタにしつつ、テンポ良くギャグを連発。黄色い鉛筆でポスターにダーツ、いつものデスク、いつもの椅子。モルダーがスカリーに一気に話し始める姿は、14年のブランクを埋めようとしてるみたいで泣けるし笑える。 ダリン・モーガン脚本はさすがのひとこと。
シーズン3 第20話|執筆(Jose Chung’s From Outer Space)
とある作家が事件を執筆する構成の、パロディ色強めな1本。
スカリーの語りで展開するけど、あちこち曖昧で、証言もバラバラ。X-FilesなのにX-Filesを茶化してる感すらあり。でもその分、視点のズレがクセになる。 できればUFOモノの予備知識があると楽しさ倍増。クセは強いがハマると抜け出せない。
X-Files:泣ける…心を揺さぶる回 ベスト3

シーズン9 第16話|ウィリアム(William)
脚本・監督はデイヴィッド・ドゥカヴニー。息子ウィリアムを守るため、スカリーが母として決断を迫られる涙の回。
モルダーの痕跡を追う誰かがスカリーの元に現れ、息子の存在が危険にさらされる。 冒頭から涙腺が緩みっぱなしで、観ているこっちがつらい。
なのに、ジリアン本人はこのエピはあまり覚えていないそう。こういうとこ好き(笑)
シーズン7 第11話|存在と時間 Part2(Closure)
モルダーの妹サマンサの行方が、ようやく明らかに(なるような、ならないような)。 子どもたちを殺した犯人が捕まったものの、重要な証拠が見つからず、モルダーは疑念と確信の間を行き来する。 14歳のサマンサが書いた日記、モルダーの幻想体験、その全てが泣ける…。
この回は、次シーズンにスカリーがスキナーに語るセリフにもつながっていて、シリーズの要所を締める1話。
シーズン7 第2話|第六の絶滅 Part2(The Sixth Extinction: Amor Fati)
精神世界で繰り広げられるモルダーの葛藤。そこに寄り添うスカリーの存在が際立つ。
「みんながどんなに嘘をついても、君だけは真実を言ってくれた。君は僕の試金石だ。」
「わたしにとってのあなたもよ」
このセリフだけでグビグビいける(なにが?)。
泣ける。
X-Files:モルスカ推しに捧ぐラブな回 ベスト3

またの名をShipper向けエピソードという。
シーズン8 第21話|誕生 Part2(Existence)
モルスカ、ついに家族になる。
いろんなひとの命をかけて生まれてくるウィリアム。 人里離れた場所でスカリーが出産、スキナーたちは必死に彼女を守る。敵も目前。 その中でついにスキナーがやってくれる!最高。 ラストの家族3ショットは、感情が爆発する奇跡のシーン。
感無量。
シーズン6 第15話|スイート・ホーム(Arcadia)
モルダーとスカリーが“新婚夫婦”として潜入捜査。設定だけでもうご飯おかわり決定。
「便座は下げて!」「チューブは下から押して!」——ごっこがリアルすぎてニヤける。 スカリーのクレイパック姿(まるで宇宙人)にモルダーがうっとり(?)する姿は神々しい(笑)
シーズン6 第19話|アンナチュラル(The Unnatural)
野球、エイリアン、人種差別、歴史、そして“愛”。
出番は少なめでも、モルダーとスカリーのイチャイチャ度が最大級。 土曜の朝、スカリーにバッティングを教える姿は恋人そのもの。DDが脚本・監督を務め、モルスカの絆を丁寧に描いた傑作回。
X-Files:【番外編】スカッとする回
シーズン3 第2話|ペーパークリップ(Paper Clip)
番外編として紹介せずにいられない“スカッと回”。
スモーキングマン相手にスキナーが一本取る!爽快エピソード。 シーズン2ラストから続く三部作の1本で、陰謀と家族の喪失という重厚なテーマを描きながら、ここで一気に形勢逆転。スキナー、やるね。
おわりに
X-Filesは、単なる超常現象ドラマではない。 「人はなぜ真実を追うのか?」という深い問いを、ずっと私たちに投げかけてきた作品です。
X-Filesの神回が、またあなたを呼んでいる
今回紹介した神回の数々は、シリーズを知らない人にも、改めて見直したい人にも、自信をもっておすすめできる傑作ばかり。 また「Truth is out there」を思い出してほしい。モルダーとスカリーのあの姿を。
そして、「懐かしいあの曲」が聴きたくなった方はこちらもぜひ。