- The X-Files Season 1 全24話
- The X-Files 1-00 Pilot 序章
- The X-Files 1-01 Deep Throat ディープ・スロート
- The X-Files 1-02 Squeeze スクイーズ
- The X-Files 1-03 Conduit 導管
- The X-Files 1-04 The Jersey Devil ジャージー・デビル
- The X-Files 1-05 Shadows 影
- The X-Files 1-06 Ghost in The Machine 機械の中のゴースト
- The X-Files 1-07 Ice 氷
- The X-Files 1-08 Space スペース
- The X-Files 1-09 Fallen Angel 堕ちた天使
- The X-Files 1-10 Eve イブ
- The X-Files 1-11 Fire 炎
- The X-Files 1-12 Beyond The Sea 海の彼方に
- The X-Files 1-13 Gender Bender 性を曲げるもの
- The X-Files 1-14 Lazarus ラザロ
- The X-Files 1-15 Young At Heart 再生
- The X-Files 1-16 E.B.E. E.B.E.
- The X-Files 1-17 Miracle Man 奇跡の人
- The X-Files 1-18 Shapes 変形
- The X-Files 1-19 Darkness Falls 闇
- The X-Files 1-20 Tooms 続スクィーズ
- The X-Files 1-21 Born Again 輪廻
- The X-Files 1-22 Roland ローランド
- The X-Files 1-23 The Erlenmeyer Flask 三角フラスコ
- X-Files 視聴方法
- おわりに
The X-Files Season 1 全24話
1993/09/01~1994/05/13 (USA)
携帯電話はいつから使われはじめるんだっけ?
スカリーがモルダーの“ママ”になるのって、どの回だった?
…そんなことを確認しながら、再鑑賞を楽しもうかなと思ったりする。
どんな人気ドラマも、シーズン1は面白い。X-Filesも例外じゃない。まだ番組が固まりきっていないからこそ、いろんな方向に振れていて、初見でも楽しみやすい。
特にパイロット版には、制作者の“何がなんでも通したい”という必死さがにじんでいて格別!
The X-Files 1-00 Pilot 序章
全てはここから始まる。
「この物語は真実をもとに作られています」
のテロップが出た瞬間から、もうワクワクする。
“Nobody but the FBI’s Most Unwanted.”
「ここにはFBIの嫌われ者しかいないよ」
FBIのお荷物モルダーのお目付け役として採用されたスカリーだけど、初回の事件で、早くもモルダーの熱意に圧倒される。
パイロットなのでいろんなことがてんこ盛り。
UFO、誘拐、エイリアン、失われた9分間、鼻血、謎のコミュニケーションデバイス…。スカリー「脱ぐ」事件もありで、もう大騒ぎで、モルダーの言う通りハロウィーン状態。
モルダーもスカリーも、CSM(シガレット・スモーキー・マン)までも、当然だけどみんな若い!CSMなんて、髪黒いし。最初の登場シーンで、部屋の隅のキャビネの脇に立っている姿や、スカリーと廊下ですれ違うシーンなんて、ミスター・ビーンにしか見えない。
X-Filesのオーディションには、「セックス・アンド・ザ・シティ」のシンシア・ニクソンもいたとか。(ジリアン談)彼女に決まっていたら、スカリーの赤毛は地毛でいけたのかも?!
このエピソードは何度でも観るといいです。ぜーんぶテストに出るからね(笑)
”Do you believe in the existence of extraterrestrials?”
(君は地球外生命の存在を信じるかい?)
出会って数分でモルダーから問われるスカリーは、サイエンスで返答。さて、ここからどんな風に変化していくかな…。
ミソロジー・陰謀
The X-Files 1-01 Deep Throat ディープ・スロート
スカリー、初めてモルダーのお迎えに行く。(すでに”ママ”感?)
アイダホの空軍基地に勤務する中佐が突然自宅に立てこもる1。確保するため軍が突撃してみると、彼は家の中で裸でうずくまっていた2。検査の結果、精神疾患を患っていることがわかる。
モルダー、伝説の情報屋と初対面
モルダーが初めてディープ・スロート3に会うのは、トイレ。なんだか、このディープ・スロートのおじさんてば、コロンボしてるんだよねぇ。そして、モルダーはこの人に懐いちゃうんだよねー。気持ちはわかるけど。今のところ、この人だけが異星人の存在についてモルダーの味方だから。
ディープ・スロートに、「この件から手を引け」と忠告されるも、モルダーはスカリーを連れて“Flying Saucer”なんていうコッテコテの名前の店に聞き込みに行ってみたり。「ばーか」とか言い合ってるモルスカ、子供みたいでカワイイです。
やんちゃなモルダーが基地に忍び込んで捕まってしまったので、スカリーは軍関係者を脅してモルダーを迎えに行きましたとさ。
「Pilot」では、あのオープニングテーマがないのだけど、このエピソードから流れ始めます。X-Filesを見たことない人でも一度は聴いたことがあるあの曲。挿し込みのモルスカ映像は次のエピソード「1-02 Squeeze スクイーズ」のもの。
- UFOの目撃者たちが語る内容は、実在の事件(例:キャッシュ=ランドラム事件)をモチーフにしていると言われている。 ↩︎
- “裸でうずくまる軍人”というビジュアルは、以降のX-Filesにたびたび出てくる「洗脳後の象徴シーン」でもある。 ↩︎
- ディープ・スロート役のジェリー・ハーディンは、クリス・カーターが直接指名したキャスティング。 ↩︎
ミソロジー・陰謀
The X-Files 1-02 Squeeze スクイーズ
スカリー、変人の妻を通す覚悟ができちゃった!?
内臓をえぐられるという残忍な連続殺人事件が発生。どの現場にも侵入の痕跡がなく、捜査は難航している。事件の担当は、スカリーの同期(?)であるトム。出世しか頭にないタイプ。プライドが邪魔して、いつもバカにしているモルダーには助けを求められない。そこで局内で「Mrs. Spooky」と呼ばれているスカリーに声をかけてきた…というわけ。
でも、モルダーと一緒にバカにされていることに、スカリーはちょっと反発を覚える。もうすでに彼女は、X-Files側の人間になりかけているよね。ここまでの間に、モルダーが“ちょっと変わってる”ことは認めつつ、能力はしっかり評価しているし。
結局、事件はX-Filesチームの勝利で、トゥームズくんはあっさり逮捕。……だけど、あのラストシーンを見たら、「いやこれ、絶対終わってないでしょ」って、みんなワクワクしたはず。
UFO・UMA
The X-Files 1-03 Conduit 導管
“I want to believe” がグッとくるエピソード。
オカボジ湖で家族とキャンプ中、少女が忽然と姿を消す。
「娘は連れて行かれた」という母の証言、そして、”何か”を受信しているらしい弟ケビンの謎の行動。
この事件を追うモルダーには、特別な理由があった。
モルダーがなぜFBIに入ったのか、そしてなぜX-Filesにあそこまでこだわるのか、
その原点であるサマンサの失踪――モルダーの過去が、この回で強く浮かび上がる。
姉が行方不明になった後、ケビンが、取り憑かれたかのように黙々とスケッチしていたもの。
その全貌が、どーんと明かされるシーンは鳥肌もの。
行方不明の少女は見つかるけど、モルダーの心は取り残されてしまった。
教会で、サマンサとのツーショット写真をひとり見つめるモルダー…切ない。
UFO・UMA
The X-Files 1-04 The Jersey Devil ジャージー・デビル
スカリー、仕事だけの人生より、フツーの幸せも手に入れたいの。だって女の子だもん——なエピソード。

1947年からずーっとニュージャージーの森に潜んでいるという“デビル”を追って、モルダーが現地入り。
スカリーも捜査には同行するけど、プライベートの予定をとりあえず優先する。その日は18:30から親友の子供のバースデー・パーティー。
現場に残ったモルダーは、いつものように調子に乗って単独捜査 → 逮捕。
スカリーは身柄を引き取りに行って、ご飯を食べさせて…もうママですか?
で、その夜はデート。お相手は、どうやらパーティーで知り合った子供のシングルファーザーらしい。
スカリーが婚活してたっていう、ちょっとレアなエピソードでした。モルダーといれば、子育て体験なんてもう十分できてると思うんだよね。現に、ここまでの短い間にも…ね!
この回のデビル役、ほぼ全裸の体当たり演技だったらしいけど、なかなか荒削りな1本でしたね(笑)
こういう、シリーズ序盤ならではのチープ感、今見ると逆においしいですね〜。
The X-Files 1-05 Shadows 影

何が怖いって、モルスカを呼びつけた2人の捜査官がいちばん怖かった!
街中で2人の男性が殺害される。検死の場に呼び出されたのは、モルダーとスカリー。
死因に不可解な点があるということで、X-Files担当の2人が捜査に加わることに。
モルダーは知ってることを彼らには教えずに、こっそり証拠だけ持ち帰ってくる。ちゃっかりくん。
X-Filesに記録されたサイコキネシス(念動力)事件と共通点があるとモルダーは言うのだが……さて真相は?
にしても、あの捜査官たち、最後まで不気味だったわ。
携帯電話、ここで初登場ですね。アンテナついてる(笑)
超常現象
The X-Files 1-06 Ghost in The Machine 機械の中のゴースト

ハロウィンに起きた事件。
元同僚に散々利用されるモルダー。
そしてスカリーは、体が小さかったばかりにとんでもない役目を仰せられ、すっごく大変な目に……!
この回、モルスカが裸足で家の中を歩くシーンがあるの、なにげにレア。
あともうひとつ印象に残ったのが、FBIの執務室にやってくるランチ販売。
スカリーがサラダとサンドイッチを買うんだけど、お会計は「8ドル50セント」。
当時でも高い気がしてたけど、今の円換算だともっと高く感じて、事件よりこっちが悲しい……。
X-Filesなのに現実がいちばん怖いって、あるあるかも?
AIによる監視・制御というテーマ。
ひとりの天才エンジニアが、1993年にすでにAIを完成させていた。でも、マシンが暴走したので一旦破壊した、モルダーが。
だから、ようやく今になってAIの時代が来たんだねー(なんてな…笑)
The X-Files 1-07 Ice 氷
アラスカ版「人狼ゲーム」密室パニック系。
劇中に出てくるデジタル時計の時刻が、制作関係者の誕生日だと知ってからというもの、デジタル時計が出てくるたびに、今度は誰の誕生日かと思ってしまうというエピソード…というのはうそです、そんな話じゃありません。でも気になるのは本当です。このエピソードでは、8:29を表示していました。
アラスカのアイスコア研究所で起こった事件。研究所のメンバーがなぜか凶暴になり、次々に互いを殺害していく。
スカリーの白いダウンジャケットがかわいかった。って衣装ばっかり見てるわけじゃないんだけど、つい…。
そうそう、ここに「24」のメイソンが出てるんですよね、ジョージ・メイソン役のザンダー・バークレー。
UFO・UMA
The X-Files 1-08 Space スペース

NASAでモルダーうっきうき♪のエピ。
打ち上げ予定のスペースシャトルで、何者かによる妨害工作が発生。調査を依頼されたモルスカが、NASAに乗り込む!
シャトルの指揮官は、モルダーが子供の頃から憧れていた元飛行士、ベルト中佐。
モルダーは目をキラキラさせて話しかけまくるけど、スカリーは横で完全に呆れモード。モルダーの問いかけには全て消火モードで対応。
事件はというと――エイリアンの幽霊、憑依、みたいな、ちょっと無理筋な展開。
だけど、モルダーが言う通り「宇宙には何があるかわからない」
…ということだけは確かな気がする。
ちなみにこの回、ファンの間では「シリーズ随一の地味回」として名高いとか(笑)
さらにちなんじゃうと、
このエピソード、実は制作側の予算カットの影響で苦労したとされるので、その影響がこの仕上がりなのかも?
ただし、「NASAに本気で取材協力申請した」というポジティブポイントもあることを記す。名誉のために!(←誰のかわかんないけど…笑)。
それに、ほかの回が強すぎるだけで、この話もそんなにひどいわけじゃないってこと。人類に正義感がある限り、この星も捨てたもんじゃないって思わせてくれるお話でした。
UFO・UMA
The X-Files 1-09 Fallen Angel 堕ちた天使

軍の陰謀とUFO――X-Filesの定番メニューの1つ。
ディープ・スロートにそそのかされて、モルダーはUFOの墜落現場に単独潜入。
もちろん、すぐに捕まる。いつもの暴走劇。
モルダーのディープ・スロート信じすぎ問題
他の件ではやたら鋭いのに、彼に関してはほんとに赤ちゃんかってほどチョロい。
まぁ、敵も好物をちらつかせてくるから食いついちゃうのもわかるけど…。
そしてこの回、ついにあの男が登場する……マックス!(NICAP)
見た目はただのオタク。でもXFではオタク=重要人物。
マックスはM.F.ルーダー(モルダーの偽名)を見破っていた。ほらね。
モルダーたちを自分のトレーラーに招き入れる。
トレーラの中を見渡すスカリーは、なんだか見覚えのあるものばかり…って思ってたりして(笑)
あと、このへんからスカリーが“モルダーのママ”度が急上昇。
まだ「仲のいい兄妹」っぽさもあるけど、もうそろそろです(予言)
X-Files課存続の危機
モルダーの暴走っぷりに、いよいよFBI的に目をつぶって見逃せない感じになってきた。
ほぼクビ決定!
となったモルダーを救ったのは、もちろんディープ・スロートのおじさん。
「彼が知っていることを、敵に話されると困る」からって。
ミソロジー・陰謀
The X-Files 1-10 Eve イブ

クローン話。苦労話に似ていて非なるもの(嘘)。
この先、いっぱーいクローンが出てくるけど、この人たちがいちばんこわ~い。
あと、本格的にケータイが登場します。
でも、まだこの時期はモルスカがほぼ行動を共にしてるので、
電話がかかってくるのは他の人から。いい小道具使い。
あと覚えている人いるかな?
イヴが逃走に使った車、トヨタのカローラでした。
当時スカリーが「カローラ」って言った瞬間、なんかちょっと嬉しかった。
でも、やっぱり悪役は日本車なのか…?
思い出したついでに『24』の話をすると、ニーナ役のサラ・クラークがコメンタリーで言ってたの。
「悪役はハマーに乗ってるのよね。燃費は悪いけどパワーがあるから好き」って。
それに対して「善玉はそういう車には乗らない」って。やっぱり車にもそういう役割分担あるんだよね。
たしか、X-Filesは、Fordが全面協力してたんじゃなかったかな。
ザ・アメリカンな国産ライン。ドラマのあるあるで、最近だとパソコンのメーカーに偏りがある。
話はもどって、冒頭のいちばんこわ~いこの人たちっていうのは、もちろんイブたちのことだけど、最初はただの双子だと思ってたらとんでもない人数だったっていう…ホラー。
The X-Files 1-11 Fire 炎

焼いてる話。おっと、スカリー妬いてるのかい?
ロンドンで貴族を狙った連続殺人が発生。
被害者は、いずれも突然“自然発火”したかのように炎に包まれて焼死する――という謎の事件。
FBIに協力を求めてやってきたのは、ロンドン警視庁のフィービー・グリーン。
彼女はなんと、モルダーの学生時代の元カノ。
グリーンのモルダーに対する態度がこれみよがしなもんだから、その様子を見ているスカリーの表情が……まぁ、わかりやすい。グリーンに向けられたあの可愛い笑顔が怖いところがイイ。
あと好きなのが、
モルダーとスカリーが車の中でイタズラ電話テープを聴いてるシーン。
やっぱり、今のモルダーにはスカリーがパートナーだよねーっ。
モルダーは過去の火災体験で、火にトラウマが。この事件で克服すると息巻いてるけど。
超常現象
The X-Files 1-12 Beyond The Sea 海の彼方に

クリスマスイブ、スカパパ初登場にして即退場。
このエピソードでは、スカリーが”信じちゃう”係。
パパの死で心が弱っていたスカリー。そこに、ボッグスの言葉が入り込んでしまったのかも。
普段なら「偶然」とか「心理状態」を説明する側なのに。
ボッグスは、人の命を自分のために弄ぶ最低の犯罪者だった。
「信じたい」モルダーと
「信じるのが怖い」スカリー。
パパの葬儀(というか散骨?)が、やけに人が少なかったのが印象的。
このエピソードを観るまでは、まさかスカリーがあんなに子沢山な家庭出身だとは思わなかった。
なんとなく一人っ子設定だと思ってたんだけど、蓋を開けたら兄弟姉妹いっぱいいた。
「Yup!」とか言ってるスカリー、ちょーかわいいです。
スカリーはなんだかこのエピでは、女の子していてぎゅってしてあげたくなるくらい。
えぇ話や。
……なのに!
死んだはずのパパが、うたた寝しているスカリーの前に現れたとき、
彼女の部屋のTVで流れているのが薄毛隠しスプレーの通販番組だった。なぜ。
絶対、笑いを取りにいってる演出でしょコレ(笑)
いいエピソードだと思うんだけど、なぜかいつもボッグスの芝居がかった降霊シーンで眠くなっちゃう(笑)
あと何年か後にこの話をやってたら、ジリアンの演じ方も違ってたかも…と、思ったり。
🎵 Music: Beyond The Sea
そういえば、スカパパ役の俳優さんって『ツイン・ピークス』でもパパだったな。(カンケーないけど)
モルダー家だけじゃなく、スカリー家の家族も後のエピソードでどんどん出てきます。後々、GA、DDのリアルファミリーもちょこちょこ出演あり。
エモい
The X-Files 1-13 Gender Bender 性を曲げるもの
性別が変わる異星人。
犯人逮捕のきっかけとなった事件の被害者が、なんとクライチェク!
かと思いきや、違う役でマジ出演だったみたいで。しかも、モルダーに助けられちゃったりなんかして。
初見の人は違和感なく観られるけど、見直し組は違和感アリアリ(笑)
クライチェクとは、このあと嫌ってほど出てくる敵役なんだけど、その役を演じるニコラス・リーの初登場がこのエピソードでした。
あんなぬかるみの土地を、引きずりそうなコートで歩くスカリー。コートの裾が汚れないか、気になって仕方がなかった。
終盤の展開は、超自然かと思いきや宇宙由来っぽさ?というX-Filesの王道のオチでした。
ニコラスの衝撃で、見直すまで話のオチ忘れてました(笑)

UFO・UMA
The X-Files 1-14 Lazarus ラザロ
スカリーってほんとにオヤジ趣味なのね。
FBI捜査官のウィリスは、銀行強盗の逮捕作戦のために張り込み中。なぜかスカリーも一緒。
不運にもウィリスは犯人と相打ちになり重傷でERへ搬送される。
スカリーの懸命な救命処置でウィリスは一命を取り留める――が、なぜかその後、様子がおかしい。
モルダーはすぐに「中身は犯人のほうが生き返ったんだ」と推理。
もちろんスカリーは信じない。お約束(笑)
ちなみに3話前(「1-11Fire 炎」)ではモルダーの元カノが登場したので、ここでスカリーの元カレ登場でバランス調整?
でもねー、改めて見てみると、ウィリスは38際。
(3年前、35歳の誕生日にスカリーが時計をプレゼントしてる)
1957年生まれなので、スカリー(1964年)より7際年上なだけなんだけど、見た目年齢がそれ以上に見えるのよね。ていうか、スカリー31歳設定であってるのか?
いずれにしても、スカリーのオヤジ趣味説はこの後も濃厚になる。
The X-Files 1-15 Young At Heart 再生
スカリー撃たれる!
銀行強盗の現場に呼ばれるモルダー&スカリー。
現場にはモルダーのFBI時代の先輩・レジーがいて、ある“遺留品”からモルダーを呼んだのだった。
それはなんと、モルダーが新人の頃に担当した事件の犯人のもの。
その犯人・バーナードはモルダーに強い恨みを持っていて、モルダーに近い人間を次々と襲いはじめる。
当然、スカリーもそのターゲットに。
でもスカリーは冷静にその状況を利用し、自ら囮になる作戦に出る。さすが!
で、またしても明かされるモルダーの過去――
Spookyになる前はFBIの期待の星だったらしい!もったいない…いや、違うぞ、こうじゃないと!
今回、モルダーがちょっとディープスロートにがっかりする場面も。まぁ、彼も”あっち側”の人なので仕方なし。
そしてなにげに気になったのが、
スカリーのティーカップ、カーテンとおそろい柄だったということ。
意外にスカリーの趣味って女子。
スカリーって、モルダーよりプロファイリングするの難しい気がする。そんなことない?
超常現象
The X-Files 1-16 E.B.E. E.B.E.

The Lone Gunman(ローン・ガンメン)とスカリーご対面~!!
UFOが墜落したという情報が入る。当然、モルダーは行きたくてたまらない。ディープ・スロートの助けも借りて、あちこち探しまくる。
が、スカリーがいくら止めても、モルダーは盲目的にディープ・スロートを信じる。でも、ディープ・スロートからもらった写真がまさかのフェイクで、ようやく目が覚める。
“You’re the only one I trust”
(信じてるのはあなただけ)
……って、スカリー。もうこの時点で言ってる。
そしてローン・ガンメン初登場!スカリーと初対面。おそらくこの場面を一番楽しんでるのはモルダー(笑)
フロヒキー、スカリーを見て”She is hot.”しか言わないの最高(笑)
このあと、彼らが一番信頼できるお友だちになるんだけど、今はまだただの陰謀論オタク集団。
スカリーには妄想集団て思われてる。
あとね、政府の秘密施設のセット……ちょっと笑えます。当時はあれでOKだったのかなー?なんかドラクエのカラクリ屋敷を思い出しちゃいました(笑)
でも、あの赤い照明の部屋の中身見たかったのは、モルダーだけじゃない。私も見たかったな〜。
このエピソードは盛りだくさんで、全編おもしろい。
モルダーとスカリーが追手をまいてUFO探しに行ったり、盗聴されたり。
盗聴といえば、モルダーは自分のアパートに盗聴器がないか調べまくるんだけど、探す順番がひどい。まるで素人。一番に探すべきところを最後の最後までとっておく。好きなものを最後に食べるタイプなんだろうか。
ローン・ガンメンはスピンオフドラマもできるほどの人気キャラなので、この後もどんどん盛り上がります。
ディープ・スロートのおじさん、過去にCIAの仕事もしていたんだ。
(前回視聴時は、今よりもっと英語がわからなかったので、字幕に出ない情報は聞き取れていなかった。)
このあたりの情報も、今後、モルパパとか、CSMとかに関係してくるんだね〜。
ミソロジー・陰謀
The X-Files 1-17 Miracle Man 奇跡の人
人助けは難しいというお話。
小さい頃のサマンサはいろんな子役が出てくるけど、私はこのエピの子がいちばんかわいいと思う。
それにしても……
なぜなの?スカリー。
検死のときに、大きなナイフを——
シャキーン!!
……て、こすり合わせて研いでるのこわいです。
いつもはメスを使うのに。
聖書を読み込んでいる人にはわかりやすいお話なのかもしれません。イナゴのこととか、もろもろ。
前提知識がないと、ちょっと難しいかも。
スカリーと神(宗教)については、今後もいろいろと絡んでくるけど、とりあえず、今の段階では、”スカリーは「エクソシスト」が好き”っていうことを覚えておこう。
超常現象
The X-Files 1-18 Shapes 変形

狼男の伝説を追って山へ行ったら、モルダー、インディアンに気に入られる。
インディアンネームまでもらっちゃった。
“Running Fox”か”Sneaky Fox”のどっちかにしたらいいと言われて、
“Spooky”以外なら何でもいいよと答えるモルダー。
ラストで先住民族の長老が言う。
「8年後に会おう」
え、8年後!?
実際X-Filesは9シーズン続いてたので、辻褄あってるし!
でも、ここの時点でそれを見越してたなら、CC(クリス・カーター)ってば、すごい自信家か、予知能力だよね。
あと、ここで登場する保安官。
インディアン役の俳優さんと言えばすぐに思い浮かぶのがこの人、マイケル・ホース。
大好きな「ツイン・ピークス」でも、保安官で登場してます。
ちょいツッコミだけど、
「歯の治療記録と照合しよう」とか言ってモルダーが死体の口を開けるシーン。口内があんなに唾液で潤ってるのはどうなん?
そして、衝撃の真実!
X-Filesは1946年、フーバー長官が第1号を作成したんだってー。
UFO・UMA
The X-Files 1-19 Darkness Falls 闇
スカリー、コクーン調査のために宙づりにされるエピ。
一番ちっちゃくて軽いからって、なんであんな目に……。
で、肝心の事件。
とにかくキモい。
私はどうやら、「小さいものが集団でウニウニ動く」ってのがすこぶる苦手らしい。
この回のあの緑の虫たち、木の陰にギュウギュウで潜んでるカットとか……ぎょええぇぇ。
最初にスコープで覗くあのシーン、ほんとやめてほしい(泣)
多少はあの蛍光グリーンの色味に救われてるけど、そうじゃなかったら完全にトラウマもの。
あの虫たち、生態の特徴からちょっと前に話題になったトコジラミに似ている。
このエピソード、正直、もう二度と観たくないです。(と前回も言ったのに、今回もミッションコンプリートのため観ちゃったんだけど)
今回でほんとうに最後にします。
シーズン1でもう観ないエピソードに認定!
The X-Files 1-20 Tooms 続スクィーズ

みんな〜、あのトゥームズくんが帰ってきたよー!
トゥームズ VS モルダー。どちらも粘り強さではよきライバル!?
そしてなんと、スキナー副長官もここで初登場!
今は、2人の報告書に難癖つけるけど、後に誰よりも”頼れる上司”になる彼。
それにしても…スカリーには「フォックス」って呼ばせないモルダーが、スキナーにはあっさり呼ばせてるのなんで?
自分の両親にもモルダーって呼ばせてるのに?
”あやしい”(笑)
事件はというと…
心身ともに超・粘着質なトゥームズくんがまたもやレバーを求めて暗躍中。
トイレから獲物を狙って侵入を試みたのに
あっさり奥さんに蓋を閉められてしまう!?
あと…このやり取りも好き。
“If there’s an ice ta in that bag, … it could be love.”
(その袋にアイスティーが入ってたら……ラブの始まりかも。)
“Must be fate, Mulder. … Root Beer”
(運命だわ、モルダー。……ルートビアよ。)
ラブは始まらなかったけど、互いの信頼感はますます強まるふたりなのでした。
モルスカ
UFO・UMA
The X-Files 1-21 Born Again 輪廻

「折り紙」を誰一人まともに言えてない回。
8歳の少女のまわりで不可解な死が相次ぐ。
「サイコキネシスだ〜!」と、またしてもモルダーが騒ぎ出す。毎度〜。
事件の現場はNYの第14分署。FBIの管轄じゃなさそうなのに、なぜか呼ばれるモルスカ。
どうやら「トゥームズ案件で見込まれた」らしい。
輪廻転生というのは仏教的なのかな?オリガミが登場。
犯人(元々は被害者)が「昔、日本にいた」設定なので、無理やりこじつけた感もあり。
日本人でも、あのタイプ(サファリ系)折り紙できる人は少数派なので、若干違和感ありかなー。
ところで後半になると、スカリーのお腹が気になって集中できません!けっこう目立ってきてます。
(この辺の時期、ジリアン・アンダーソン妊娠中だったため、衣装や構図で誤魔化す演出が増えてます)
CC(クリス・カーター)は、このころのジリアンが可愛かったって言ってたな。
超常現象
The X-Files 1-22 Roland ローランド

サヴァン症候群とされている青年ローランドの周りで、
科学者が次々と事故死。
なぜかローランドが毎回そばにいる。
ということで、モルスカが捜査に乗り出す。
事件の背景には「死んだはずの双子の兄の存在」があった、という話。
双子のうち、天才の兄は事故死していて、脳を液体窒素に漬けて、未来で生き返ることを待っている。
数十年前、そういう思想が流行っていたらしく、富裕層の間では遺体を冷凍保存する動きも広がっていたとか。
その人達が、生き返ったときはいわゆる浦島状態。
その時、どう思うかな?時代は液体窒素からの肉体復活じゃなくて、クラウド上のメタバースになっていたら。
この回の注目ポイントは、スカリーがモルダーに「兄弟いるの?」と聞かれて答えるところ。
「兄が1人と弟が1人いる」
って言ってる。へーそうなんだーと思うと同時に、
こういうとき英語圏では姉妹については答えないのが通常モードってことよねという確認。
じゃないとメリッサは?ってなっちゃうよね。
The X-Files 1-23 The Erlenmeyer Flask 三角フラスコ

シーズン1、ミソロジー(陰謀もの)回のクライマックス!
モルダーが見てはいけないものを見てしまい、組織に誘拐される。
スカリー、モルダーに謝る
「モルダー、今まであなたの地球外生物説を信じなくて悪かったわ」
と珍しく物分りの良いことを言うスカリー。(どうした?)
”PURELY CONTROL”と書かれた液体を調べてもらったら、中にはバクテリアが。
更に詳細を調べると、地球外にはないDNAを持っている事がわかってしまったのだ。
サイエンスで証明されてしまっては、スカリーも信じるしかないってこと。
水槽の中で“培養されている”人たちを見たモルダー、スカリーにも見せようとしたときには、すでに現場はもぬけの殻。
モルダー救出作戦
捉えられたモルダーを奪い返すため、ディープ・スロートが取引に応じることに。
もちろん、取引に使う“ブツ”を取りに行かされるのはスカリー。
しかし、ディープ・スロートとモルダーを拉致したのは同じ組織内の別派閥という。カオス。
もはやどこまで信じていいのか分からない。
Trust no one
モルダーを奪い返すことに成功するものの、ディープ・スロートを失うことになる。最後にスカリーが彼から託された言葉もこれ。
“Trust no one.”
(誰も信じるな)
でもスカリーは、そもそもあなたのこと信じてなかったから安心して。
そして、スキナー→モルダー→スカリーに伝えられた事実は、
The X-Files was shut down.
壮大なストーリーが始まることが確定
この回あたりから、モルダーとスカリーのケータイでのやり取りが本格化。
初期の「ずっと一緒に行動してるから電話いらない」スタイルから、この小道具の使い方に変化が現れ始めた。
そしてジリアン妊娠中のため、もうお腹がコートじゃ隠しきれない。
シーズン2以降、あの事件が起きるのも納得。
ここから怒涛のごとく世界中を巻き込むブームとなって黄金時代を駆け抜けるんですね〜、すごいなぁ。
ミソロジー・陰謀
X-Files 視聴方法
Season | 吹替 | 字幕 | Blu-ray / DVD |
---|---|---|---|
Season1 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Season2 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Season3 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Season4 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Season5 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Season6 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Season7 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Season8 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Season9 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Season10 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Season11 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Movie 1 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
Movie 2 | 吹替 | 字幕 | ディスク |
おわりに
X-Files シーズン1、完走しました!
次シーズンへ。引き続き、ゆるっと進めていきますので、よろしければお付き合いくださいませ。
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シーズン1を終えて
X-Filesを初めて見たのは、本放送がすでに終わったあとの再放送でした。
世の中的にはフィーバーもひと段落していたけど、イベントシリーズや映画の噂がまだチラホラあった頃。
思い出補正も混ざりつつ、今見てもやっぱり面白い。
「タバコを吸うシーンがあります」的な注意書きが毎回表示されるのが、時代ですね。
再鑑賞して改めて気づいたのは、どのエピソードも味わい深いってこと。
前回は、全体のストーリーを追うのが楽しくて、急ぎすぎてたかもな〜って。
一通り全体像を把握している再視聴は、一話ごとじっくり鑑賞できてるせいか、一つ一つの満足度が高い。
続きが楽しみ!