『The X-Files(X-ファイル)』シーズン7の全話の感想をまとめています。
※内容に軽く触れている部分があるので、未視聴の方はご注意ください。
- はじめに
- The X-Files Season 7 全22話
- 主要キャラクター紹介
- The X-Files 7-01 The Sixth Extinction 第六の絶滅 Part1
- The X-Files 7-02 The Sixth Extinction:Amor Fati 第六の絶滅 Part2
- The X-Files 7-03 Hungry ハングリー
- The X-Files 7-04 Millennium ミレニアム
- The X-Files 7-05 Rush ラッシュ
- The X-Files 7-06 The Goldberg Variation ゴールドバーグ
- The X-Files 7-07 Orison オリソン
- The X-Files 7-08 The Amazing Maleeni 偉大なるマリーニ
- X-Files 視聴方法
- X-Files関連グッズ紹介
- 次回へつづく
はじめに
X-Filesを初めて見たのは、本放送がすでに終わったあとの再放送でした。
世の中的なブームはひと段落していたけど、イベントシリーズや映画の噂がまだチラホラあった頃。
あれから随分と時が過ぎて、改めて鑑賞してみたくなり、ひとりでドラマシリーズ全218話と映画2本、あわせて全220話のXFマラソンをしてみることに…。
今頃、地球上でこんなことをしているのは他にいないかもしれない。でも、宇宙だったら?(笑)
We are not alone.
The X-Files Season 7 全22話
1999/11/07~2000/05/21(USA)
バンクーバーからL.A.へ移って2シーズン目。
シーズン7は、X-Filesの「一区切り」を感じさせるシーズンです。
核心に迫る緊張感あるエピソードもあれば、肩の力を抜いたコメディ回も多く、幅広の印象。
主要キャラクター紹介
主な登場人物の基本設定とひとこと解説を載せています。
The X-Files 7-01 The Sixth Extinction 第六の絶滅 Part1

モルダーを救うため、スカリーは単身でアフリカへ。
彼女の前に現れるのは、科学で説明できない光景ばかり。
アフリカの海岸で発見された謎の船。
船体には古代の宗教や人類の遺伝情報まで刻まれた文字が浮かび上がる。
それはスカリーが最も信じたくない「科学ではありえないもの」だった。
スカリーのテントに現れる謎の男。
大量のイナゴ、血のように染まる海…まるで聖書の黙示録の世界。
警告を受けながらも、スカリーはモルダーを救う鍵を求めて、必死に文字を解き明かそうとする。
やがてその文字が示すものは「人類の起源」に関わるものだった。
神なのか、エイリアンなのか…?
再び謎の男の警告を受け、帰国の決意をするスカリー。
急げ!スカリー、ダイアナがモルダーを狙っている。
ジリアン・アンダーソンの静かなナレーションが沁みる回。
冒頭のモルダーへの想いの語りが美しい。
The X-Files 7-02 The Sixth Extinction:Amor Fati 第六の絶滅 Part2
「モルダー、ちょっとそこに座りなさい」と思わず言いたくなるエピソード。
とはいえ、今回は2人の絆がより深まるお話でもあります。キーワードは“Touchstone”。
重篤な状態で連れ去られたモルダーは、行き着いた先でなんと父親であるCSMの餌食になりかけていた。かつてエイリアンウィルスに感染したモルダーは、完全なハイブリッドとしてのDNAを持っていることが判明し、貪欲なCSMは息子の命を犠牲にしてでもそのDNAを自分に取り込もうとしていたのだ。

その計画に加担していたダイアナだけど、良心の呵責に耐えきれず、陰ながらスカリーを手助けし、モルダー救出に一役買います。めちゃくちゃスカリーに毒づかれながら。
そしてもう一人、スカリーに責められつつも応援してくれるのがスキナーちゃん。自分が知ったことは自動的にクライチェクに伝わってしまうため、スカリーから距離を取ろうと必死な健気なハゲ(韻を踏んでみた)。
そんな中、いくら夢とはいえダイアナと家庭を持つなんて…スカリーがあなたのためにどれだけ頑張っていると思ってるの!
もちろん、朦朧とした意識の中にいるモルダーを現実に引き戻してくれたのはスカリー。
モルダーが無事生還してから一週間後の朝、スカリーはモルダーのアパートを訪ねる。そこでモルダーから告げられたのは、アルバート・ホスティーンの死。2週間の昏睡状態の後だったそう。その間、スカリーの部屋には2度もアルバートが訪ねてきたというのに。
そしてスカリーからモルダーに伝えられたのは、ダイアナの死。何者かに殺害された遺体が発見されたと。誰が、なぜ殺したのかは語られずとも明白。
今回の一件で、医師としても科学者としても信じがたいことが多すぎて、何を信じていいのかわからないと泣き出すスカリーにモルダーは言う。
“Even when the world was falling apart, you were my constant… my touchstone.“
(世界が崩壊しそうになっても、君だけはいつも変わらず…僕の試金石だった)
“And you are mine.“
(わたしにとってのあなたもよ)
泣けます。
The X-Files 7-03 Hungry ハングリー
背に腹は変えられない、文字通りそんなお話。
この回は異色で、ほとんどモルスカの出番がない。
特にスカリーはほんの少しだけ。モルダーが一人で容疑者に会いに行き、早い段階で真相に迫っていく。
主人公は、人間の脳を食べることでしか生きられないモンスターのロブ。
普通の人間として暮らしたいのに、飢えには抗えず、耐えきれなくなると人を襲ってしまう。
必死の葛藤の末、最後はモルダーに撃たれてしまう。それがもう気の毒で…。
ラスト、もしかしてあのカウンセラーも同類なのか?って思ったけど、とくに展開なしだった。
オンエア当時は「モルダーひどい!」という声も多かったらしいけど、たしかに他に落とし所はなかったかも。
シーズン9にあってもおかしくない雰囲気のエピソード。
The X-Files 7-04 Millennium ミレニアム

ゾンビ退治 × ドラマ「ミレニアム」とのクロスエピソード。
ミレニアムを目前に控えた1999年、年末3日間のお話。
スカリーは1体、モルダーは3体、それぞれゾンビに襲われます。
現場に到着したスカリー、葬儀屋から
「生きた人間を埋葬なんてしてない!変な噂をながさないでくれ」とクレームを受ける。
“変な噂”の原因はもちろん、先に来ていたあの男。掘り返した墓穴の中を覗き込むと、穴の底からモルダーの第一声
“メリー・クリスマス”
事件解決の鍵を握るのは、クリス・カーターが手掛けている「ミレニアム」の主人公フランク・ブラック。
(本作はそのクロスオーバー回)
珍しいゾンビもの、しかもスカリーがいつもほど否定しない珍しい展開。
最後は…モルスカのミレニアム・キスで良いお年を!
『Millennium』とは、クリス・カーターが製作総指揮をしていたドラマ。FBIやCIAを辞任した者たちで構成される謎の犯罪分析グループ「ミレニアム」が、特殊能力を使い、未解決の猟奇事件を次々と捜査していく…という内容。
The X-Files 7-05 Rush ラッシュ
モルダー好みの事件。
モルダー「Hey!スカリー。これはまさにドラゴン・ボールだぜ」
スカリー「ドラゴン・ボールって、あの日本のアニメの?」
モルダー「そうだよ、スカリー。君に日本のアニメの知識まであるとは、驚きだ♪」
スカリー「あら、だって日本のアニメは有名だもの。で、この事件のどこがドラゴン・ボールなのよ?」
モルダー「まあ聞けよ、スカリー。」
という会話があってもおかしくないような、事件の話。(長っ)
というのは全くの嘘で、超高速移動能力を得てしまった男子高校生が殺人を犯し続ける話。
モルダーもスカリーも、「思春期だから」とか「自分たちも年取ったな」とか言ってるだけで、やる気ゼロ。
正直この回のレビュー書いてる私も…ゼロ(笑)
The X-Files 7-06 The Goldberg Variation ゴールドバーグ

「X-Filesでこんなに癒される回があるなんて!」
不思議と心が温かくなるシリーズ。何度見ても飽きない、屈指の1本。
モルダーとスカリーが“現実世界の”ルーブ・ゴールドバーグ・マシン”に巻き込まれていくお話。
きっかけは、ヘンリーという“幸運すぎる男”に関わったことから。
ヘンリーは、1989年の飛行機事故で唯一の生存者というラッキーな男。でも、彼の幸運にはなにやら独特な法則があるらしい。
関わるもの全てを巻き込んでいくヘンリーのルーブ・ゴールドバーグ・マシンのパーツの一部になりながら、モルダーとスカリーは謎を解いていく。
私もリッチーのオモチャほしいなぁ。
病気で寝たきりのリッチーのためにヘンリーが作ってくれた、あのオモチャ。
リッチーと野球の話をするスカリーが、
「私も野球好きよ」だって。
話をあわせただけなのか、それとも、モルダーとのバッティングがいい思い出になったのか?と妄想(笑)
モルダーの登場シーンが好き。
配管の修理に失敗して、ずぶ濡れになったモルダー君ご苦労様。
それを見て笑いをこらえるスカリーがチャーミング。
最後にニッコリしたい人向けのエピソードでした。
The X-Files 7-07 Orison オリソン

神父は殺人鬼?
5年越しの恐怖が再びスカリーを襲う。
変態殺人鬼ドニー・ファスターが脱獄
「2-13 Irresistible フェチシズム」の続編。
“Don’t look any further”
前回、スカリーが命がけで逮捕して閉じ込めていたあいつ、ドニー・ファスターが脱獄した。
仮保釈なしの終身刑だから安心していたのに。
やつが脱獄した朝、自宅で寝ていたスカリーが目を覚ますと時計は「6:66」を示していた。
ほどなく表示は「6:06」に切り替わったが、数時間後、それはドニーが脱獄した時刻であったことを知ることになる。
過去を知るモルダーは、捜査現場でスカリーの心を気遣う。
脱獄を手引きしたのはオリソン神父。彼は「悪を自らの手で裁く」ために仕掛けたが、ドニーには通じなかった。
ドニーは人間の皮をかぶった悪魔そのものだったのだ。
ラスト、再び命を狙われるスカリー。
助けに駆けつけたモルダー。しかし、今回はスカリーが引き金を引く。
スカリーに引き金を引かせたパワーは、いったい何だったのか…。
スカリーは、この5年でずいぶん強くなった。
ねぇところで、スカリー、なんで枕元に盆栽置いてるの?
The X-Files 7-08 The Amazing Maleeni 偉大なるマリーニ

今回は、モルダーがスルッと全部お見通しだー!とばかり謎をといた。
最後のスカリーのトリック以外は。
全然X-Filesじゃない事件なのに、楽しそうに捜査してたね、2人とも。
技術はあるけどダメ人間な2人のマジシャンが結託し、一世一代のマジックを企てた。
いいアイデアだったのに、死体を使っちゃったのがまずかった。
こんな話、モルダーが見逃すわけ無いもの。
シルクハットをかぶらされたスカリーが可愛かった。
(DVD版のメニュー画面にもこのシーン出てるよね!)
モルダーを、うっかりカワイイと思ってしまったエピソードでした。
それはそうと、マリーニの職場のデスクトップにも盆栽があった。
前回、スカリーのベッドルームで見たのと同じやつ…。あの頃、すでに盆栽ブームだったの?
X-Files 視聴方法
配信で観る
ディスクで特典も観る
X-Files関連グッズ紹介
観るだけじゃ物足りない方に向けて、おすすめグッズもまとめました。
ほかにも、実際に私が使っているXF関連モノや、ちょっと気になるアイテムを楽天ROOMにまとめているので、ぜひご覧ください。
次回へつづく
今日はここまで。
今後も随時更新していきますので、よかったら一緒にXF鑑賞マラソンしませんか!
新シーズンスタートは金曜21:00を予定しています。(公開後は毎日更新)
※その他の記事(Scary/Funny/ひとことシリーズなど)は随時追加更新しています。
6月に、ジリアンがXでこんなことをポストしてました。楽しみですね!リブートの噂も気になります。
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