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X-Files シーズン7 全話レビュー 主要キャラ登場回や楽しみ方

X-Files シーズン7 全話レビュー 主要キャラ登場回や楽しみ方

『The X-Files(X-ファイル)』シーズン7の全話の感想をまとめています。

大転換期直前ながら落ち着いたトーンで、一話一話が光るシーズン。キャラクターたちの関係をじっくり味わえる時期です。

※内容に軽く触れている部分があるので、未視聴の方はご注意ください。

The X-Files Season 7 全22話

1999/11/07~2000/05/21(USA)

バンクーバーからL.A.へ移って2シーズン目。

シーズン7は、X-Filesの「一区切り」を感じさせるシーズンです。

核心に迫る緊張感あるエピソードもあれば、肩の力を抜いたコメディ回も多く、幅広の印象。

前回までのおさらいはこちらから

主要キャラクター紹介

主な登場人物の基本設定とひとこと解説を載せています。

The X-Files 7-01 The Sixth Extinction 第六の絶滅 Part1

X-Files モルダーは砂遊び

モルダーを救うため、スカリーは単身でアフリカへ。
彼女の前に現れるのは、科学で説明できない光景ばかり。

アフリカの海岸で発見された謎の船
船体には古代の宗教や人類の遺伝情報まで刻まれた文字が浮かび上がる。
それはスカリーが最も信じたくない「科学ではありえないもの」だった。

スカリーのテントに現れる謎の男。
大量のイナゴ、血のように染まる海…まるで聖書の黙示録の世界。
警告を受けながらも、スカリーはモルダーを救う鍵を求めて、必死に文字を解き明かそうとする。

やがてその文字が示すものは「人類の起源」に関わるものだったことがわかる。
神なのか、エイリアンなのか…?
再び謎の男の警告を受け、帰国の決意をするスカリー。
急げ!スカリー、ダイアナがモルダーを狙っている。

ジリアン・アンダーソンの静かなナレーションが沁みる回。
冒頭のモルダーへの想いの語りが美しい。

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The X-Files 7-02 The Sixth Extinction:Amor Fati 第六の絶滅 Part2

「モルダー、ちょっとそこに座りなさい」と思わず言いたくなるエピソード。

とはいえ、今回は2人の絆がより深まるお話でもあります。キーワードは“Touchstone”

重篤な状態で連れ去られたモルダーは、行き着いた先でなんと父親であるCSMの餌食になりかけていた。かつてエイリアンウィルスに感染したモルダーは、完全なハイブリッドとしてのDNAを持っていることが判明し、貪欲なCSMは息子の命を犠牲にしてでもそのDNAを自分に取り込もうとしていたのだ。

X-Files モルダーのDNA

その計画に加担していたダイアナだけど、良心の呵責に耐えきれず、陰ながらスカリーを手助けし、モルダー救出に一役買います。めちゃくちゃスカリーに毒づかれながら。

そしてもう一人、スカリーに責められつつも応援してくれるのがスキナーちゃん。自分が知ったことは自動的にクライチェクに伝わってしまうため、スカリーから距離を取ろうと必死な健気なハゲ(韻を踏んでみた)。

そんな中、いくら夢とはいえダイアナと家庭を持つなんて…スカリーがあなたのためにどれだけ頑張っていると思ってるの!

もちろん、朦朧もうろうとした意識の中にいるモルダーを現実に引き戻してくれたのはスカリー。

モルダーが無事生還してから一週間後の朝、スカリーはモルダーのアパートを訪ねる。そこでモルダーから告げられたのは、アルバート・ホスティーンの死。2週間の昏睡状態の後だったそう。その間、スカリーの部屋には2度もアルバートが訪ねてきたというのに。

そしてスカリーからモルダーに伝えられたのは、ダイアナの死。何者かに殺害された遺体が発見されたと。誰が、なぜ殺したのかは語られずとも明白。

今回の一件で、医師としても科学者としても信じがたいことが多すぎて、何を信じていいのかわからないと泣き出すスカリーにモルダーは言う。

Even when the world was falling apart, you were my constant… my touchstone.
(世界が崩壊しそうになっても、君だけはいつも変わらず…僕の試金石だった)

And you are mine.
(わたしにとってのあなたもよ)

泣けます。

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The X-Files 7-03 Hungry ハングリー

背に腹は変えられない、文字通りそんなお話。

この回は異色で、ほとんどモルスカの出番がない。
特にスカリーはほんの少しだけ。モルダーが一人で容疑者に会いに行き、早い段階で真相に迫っていく。

主人公は、人間の脳を食べることでしか生きられないモンスターのロブ。
普通の人間として暮らしたいのに、飢えには抗えず、耐えきれなくなると人を襲ってしまう。
必死の葛藤の末、最後はモルダーに撃たれてしまう。それがもう気の毒で…。
ラスト、もしかしてあのカウンセラーも同類なのか?って思ったけど、とくに展開なしだった。

オンエア当時は「モルダーひどい!」という声も多かったらしいけど、たしかに他に落とし所はなかったかも。
シーズン9にあってもおかしくない雰囲気のエピソード。

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The X-Files 7-04 Millennium ミレニアム

X-Files ミレニアム クロスエピ

ゾンビ退治 × ドラマ「ミレニアム」とのクロスエピソード。

ミレニアムを目前に控えた1999年、年末3日間のお話。
スカリーは1体に、モルダーは3体に、それぞれゾンビに襲われます

現場に到着したスカリー、葬儀屋から
「生きた人間を埋葬なんてしてない!変な噂をながさないでくれ」とクレームを受ける。
“変な噂”の原因はもちろん、先に来ていたあの男。掘り返した墓穴の中を覗き込むと、穴の底からモルダーの第一声
“メリー・クリスマス”

事件解決の鍵を握るのは、クリス・カーターが手掛けている「ミレニアム」の主人公フランク・ブラック。
(本作はそのクロスオーバー回)

珍しいゾンビもの、しかもスカリーがいつもほど否定しない珍しい展開。
最後は…モルスカのミレニアム・キスで良いお年を!

ミレニアム

Millennium』とは、クリス・カーターが製作総指揮をしていたドラマ。FBIやCIAを辞任した者たちで構成される謎の犯罪分析グループ「ミレニアム」が、特殊能力を使い、未解決の猟奇事件を次々と捜査していく…という内容。

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The X-Files 7-05 Rush ラッシュ

モルダー好みの事件。

モルダー「Hey!スカリー。これはまさにドラゴン・ボールだぜ」

スカリー「ドラゴン・ボールって、あの日本のアニメの?」

モルダー「そうだよ、スカリー。君に日本のアニメの知識まであるとは、驚きだ♪」

スカリー「あら、だって日本のアニメは有名だもの。で、この事件のどこがドラゴン・ボールなのよ?」

モルダー「まあ聞けよ、スカリー。」

という会話があってもおかしくないような、事件の話。(長っ)

というのは全くの嘘で、超高速移動能力を得てしまった男子高校生が殺人を犯し続ける話。
モルダーもスカリーも、「思春期だから」とか「自分たちも年取ったな」とか言ってるだけで、やる気ゼロ。
正直この回のレビュー書いてる私も…ゼロ(笑)

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The X-Files 7-06 The Goldberg Variation ゴールドバーグ

Willie Garsonゲスト出演

「X-Filesでこんなに癒される回があるなんて!」
不思議と心が温かくなるシリーズ。何度見ても飽きない、屈指の1本。
モルダーとスカリーが“現実世界の”ルーブ・ゴールドバーグ・マシン”に巻き込まれていくお話。

きっかけは、ヘンリーという“幸運すぎる男”に関わったことから。
ヘンリーは、1989年の飛行機事故で唯一の生存者というラッキーな男。でも、彼の幸運にはなにやら独特な法則があるらしい。

関わるもの全てを巻き込んでいくヘンリーのルーブ・ゴールドバーグ・マシンのパーツの一部になりながら、モルダーとスカリーは謎を解いていく。

私もリッチーのオモチャほしいなぁ。
病気で寝たきりのリッチーのためにヘンリーが作ってくれた、あのオモチャ。

リッチーと野球の話をするスカリーが、
「私も野球好きよ」だって。
話をあわせただけなのか、それとも、モルダーとのバッティングがいい思い出になったのか?と妄想(笑)

モルダーの登場シーンが好き。

配管の修理に失敗して、ずぶ濡れになったモルダー君ご苦労様。
それを見て笑いをこらえるスカリーがチャーミング。

最後にニッコリしたい人向けのエピソードでした。

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The X-Files 7-07 Orison オリソン

X-Files 悪魔ドニーの復活

2-13 Irresistible フェチシズム」の続編。恐怖しかない回。

神父は殺人鬼?
変態殺人鬼ドニー・ファスターが脱獄!5年越しの恐怖が再びスカリーを襲う。

“Don’t look any further”

前回、スカリーが命がけで逮捕して閉じ込めていたあいつ、ドニー・ファスターが脱獄した。
仮保釈なしの終身刑だから安心していたのに。
やつが脱獄した朝、自宅で寝ていたスカリーが目を覚ますと時計は「6:66」を示していた。
ほどなく表示は「6:06」に切り替わったが、数時間後、それはドニーが脱獄した時刻であったことを知ることになる。

過去を知るモルダーは、捜査現場でスカリーの心を気遣う。

脱獄を手引きしたのはオリソン神父。彼は「悪を自らの手で裁く」ために仕掛けたが、ドニーには通じなかった。
ドニーは人間の皮をかぶった悪魔そのものだったのだ。

ラスト、再び命を狙われるスカリー。
助けに駆けつけたモルダー。しかし、今回はスカリーが引き金を引く。
スカリーに引き金を引かせたパワーは、いったい何だったのか…。

スカリーは、この5年でずいぶん強くなった。
ねぇところで、スカリー、なんで枕元に盆栽置いてるの?

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The X-Files 7-08 The Amazing Maleeni 偉大なるマリーニ

X-Filesには珍しいただの詐欺事件

今回は、モルダーがスルッと全部お見通しだー!とばかり謎をといた。
最後のスカリーのトリック以外は。

全然X-Filesじゃない事件なのに、楽しそうに捜査してたね、2人とも。

技術はあるけどダメ人間な2人のマジシャンが結託し、一世一代のマジックを企てた。
いいアイデアだったのに、死体を使っちゃったのがまずかった。
こんな話、モルダーが見逃すわけ無いもの。

シルクハットをかぶらされたスカリーが可愛かった。
(DVD版のメニュー画面にもこのシーン出てるよね!)
モルダーを、うっかりカワイイと思ってしまったエピソードでした。

それはそうと、マリーニの職場のデスクトップにも盆栽があった。
前回、スカリーのベッドルームで見たのと同じやつ…。あの頃、すでに盆栽ブームだったの?

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The X-Files 7-09 Signs & Wonders 神のお告げ

神と悪魔と蛇がいっぱい。
(最近、神、悪魔ネタ多い?)

ある宗教団体の関係者が死んだ。
そこでは、どうやら信仰のために毒蛇を使っているようだ。
「正しきものは噛まれない」というリトマス試験紙的な使い方もしている。なんて恐ろしいんでしょ。

スカリーはこの神父によって、蛇の餌食になるところだったが、モルダーのお陰でなんとか逃れる。
一方、モルダーはヘビと立ち向かう羽目に。
「善良な顔をした悪魔もいるんだな」ってモルダーが言う。
いや、モルダー、むしろそっちが多数派かもよ。

蛇が嫌いな人はほぼ見るところがありません。ずーっと蛇のシーンが続きます。

デイヴィッド・ドゥカヴニーが体当たりでがんばった割には、もひとつ盛り上がらなかったエピ。残念。
でも、「神さまも悪魔も信用ならん」というモルダー節を聞きたい人にはアリかも。

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The X-Files 7-10 Sein Und Zeit 存在と時間 Part 1

幼女誘拐事件の捜査中、モルダーの母が自殺?!

「母は自殺に見せかけて殺されたんだ。検死をすればわかるはずだ。頼むスカリー」とモルダーに言われ

「無理よモルダー。体を切り刻むのよ。他人だからできるの。友達のお母さんを解剖するなんて私にはできない」

ごもっとも。でも、やっちゃうんだよね、やさしいよ、ほんとに。

結局、くまなく調べても自殺以外の可能性が見つけられなかった。
その上、モルママが不治の病にかかっていたこと、最後にフォックスに何かを伝えたかったことがわかる。
どれをとってもモルダーには悔やまれることだらけ。悲しすぎる。

パパはクライチェクに殺され、妹は何者かに誘拐され、ママは病を苦にして自殺。モルダーひとりぼっち。

さすがのモルダーも落ち込みがひどく、休暇を申し出るほど。
諦めて帰りかけたところで、スカリーがひらめく。そして、容疑者逮捕。
逮捕の現場では、想像を絶する光景が広がっていた――
そして、事件はモルダーの“妹”サマンサへとつながっていく…つづく。

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The X-Files 7-11 Closure 存在と時間 Part 2

Mulder Samantha 再会

さすがに10年若返るのは、ちょっと無理があるよね…と思わずツッコミたくなる回。
7-10 Sein Und Zeit 存在と時間 Part 1」の続き。

多くの子供たちを殺した犯人は捕まったものの、肝心のアンバーリンの遺体は見つからない。そんな中、サイキック探偵ハロルドという怪しげな人物が登場。スカリーは当然拒絶反応、モルダーは半信半疑。

そしてついに、長年モルダーを苦しめてきた妹サマンサの行方が明らかに…なったような、ならないような。誘拐後にサマンサが住んでいたらしい家で、モルダーは不思議な体験をし、サマンサが14歳まで書いていた日記を発見。その内容が泣ける。

ここでのワンシーンは、後のシーズン8でスカリーがスキナーに語るセリフにもつながるので要チェック。

10年前の催眠療法のVCRを見るシーンでは、さすがにモルダーが10年前に見えない…。なんだ、あのヅラは。ここが唯一笑えそうなシーンなのに、そんな気になれないほどこのエピソードは重かった。

いろいろあったけど、ついに決着がついてよかった。このシーズンでモルダーがいなくなってしまうから、ここで区切りをつけておかないとね。

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The X-Files 7-12 X-Cops X-コップス

満月の夜、”死の恐怖”が次々と人々を襲う!

Copsのパロディ。
日本で言うところの、「警察24時間なんとか」みたいなドキュメンタリー番組。

番組撮影中の地元警察に、容疑者に間違えられるモルダーとスカリー。
彼らも同じ事件を追っている最中だった。結果、X-Filesも密着取材に巻き込まれる。

現場で捜査中の2人にも、カメラは近づく。
おかまいなしというか、Welcome状態のモルダーに対し、かたくなにカメラを避けるスカリーの対比がイイ。
結局、スキナーからの指示でしかたなく受け入れることに。

解剖室でばっちりカメラ目線、引きつった笑顔で
「FBIのモットーは、情報公開」って凄むスカリーが最高。
こんなスカリー、他では見られません!

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The X-Files 7-13 First Person Shooter ファースト・パーソン・シューター

Stupid Mulder

羽目をはずしたくなっちゃったモルダーを、救いに行くスカリーの回。

「ゲームの中で人が死んだ」というローンガンメンからの連絡を受け、モルダーたちはそのゲームを開発している研究所へ乗り込む。

相変わらずサングラスが全然似合わないモルダーに、思わずクスッ。

一方で、スカリーは男前すぎる!
戦うスカリー=最強×最高、そして美しい。

ラストはなんだか「アルマゲドン」風(実際は「スターシップ」?)
なんにもしてないモルダーがやりきった感出してるのが笑える。

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The X-Files 7-14 Theef 呪い

オカルト × XFの王道回。

モルダー、スカリーのモノマネ(しかもびみょ~)をする。
逆恨みされた善良な医師の家族が狙われる。呪いによって次々と。

モルダー「スカリー、君はいつも僕の意表をつくな」。
でも、巻き添えで呪われたスカリーを救ったのはモルダーでした。
めでたしめでたし。

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The X-Files 7-15 En Ami 旅

CSM が Scully に種を・・・?!

脚本は、あのCSM(シガレット・スモーキング・マン)ことウィリアム・B・デイヴィス。

ジリアン・アンダーソンとじっくり芝居がしたかったという理由で、モルダー抜きでスカリーと2人旅(!)という異色回に。キム・マナーズもこの2人のシーンは少ないって別のところで言ってたもんね。

このエピソードのスカリーは、うっかりCSMを見直しそうになる、ちょっと危ういストーリー。
敵役のCSMに、医師心を巧みに操られ、拉致されるように旅に出るスカリー

「モルダーに話したら、秘密は教えられない」とCSMに口止めされ、黙って出かける。

途中、スカリーはスキナーに連絡する。モルダーもそこに居合わせたのだが「大丈夫だから」と伝言をする。どうやらこれは2人の間での合言葉らしい。
それを聞いたモルダーは、ローン・ガンメンたちを呼んで捜索を開始する。

「自分は、あと数ヶ月の命」とCSMはスカリーに言う。

CSM、キミはホントに何を企んでいるのだ、いい加減に本当のことを言ってごらん!
と言ったところで、キミが何を語ろうがどうせ嘘にしか聞こえないのだったっけ。やれやれ。

それから、スカリーがガソリンスタンドのトイレで、こっそりモルダー宛てに書いた手紙。ポストに入れたのに、追っ手に取られてしまう。その封筒の宛名、スカリーが書いたものと、ポストから抜き取られたときの筆跡が全然違うので、ぜひ注目してみて。

それ以外にも、
モルダーがいないことで浮き彫りになるスカリーとCSMの駆け引き、これが見どころ。
異色の1話、未見ならぜひ。

このエピソードの恐ろしさは、後に驚愕の事実となってスカリーとモルダーを襲うことになる。

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気になる

スカリーたちの出勤時間って何時なんだろう?決まってないのかな?シフト制なの?X-Files課ってその辺ゆるいの?ちなみにこの日のスカリーは、8:50amに家を出てたみたい。

The X-Files 7-16 Chimera キメーラ

スカリー「張り込みは嫌いです。おうちにかえりたーーーい!!」

珍しく張り込み捜査のモルスカ。
せまくて汚ーい張り込み部屋にスカリーを残し、モルダーは別件の捜査に出かけ、現場で”おいしい”思いをしてます。

残されたスカリーは、売春婦のたまり場の張り込みを続行。
「目が腐るぅ。栄養失調になるぅ。」とか、モルダーに愚痴電話をかけながらもちゃんと事件を解決します。

一方、住宅街で起きた不可解な連続殺人の捜査に出かけたモルダー。
こちらも事件を解決しますが、痛い目にも遭っちゃいます。

モルダーは信じてないけど、神様って公平なのかも?!

モルダーに、事件解決の連絡をしたスカリーは
「家に帰って、シャワーを浴びて、春まで眠る〜」
だって(笑)

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The X-Files 7-17 All Things 宿縁

脚本・監督はジリアン・アンダーソン。他の脚本家はまず書かないであろう、スカリーの過去にまつわる秘話。なぜ、スカリーがFBIに入ったのか、その理由の一つがわかる

まず注目したいのは、オープニング。
スカリーがモルダーのアパートの洗面所で身支度を整え、出かけていくシーン。モルダーがすやすや寝ている横をすり抜けていく姿に、思わず「わぉ」と心の声が…。

この回では、モルダーはミステリーサークルの調査に出かけ、スカリーとは別行動

スカリーは資料を受け取りに病院へ。

宿縁(All Things)

そこで、偶然にもメディカルスクール時代の恩師、ダニエル・ウォーターストンと再会。彼は重い心臓病で入院していた。

スカリーに不倫経験があったなんて…ショック!いや、でも正確に言うと不倫寸前だったらしい。彼女にとって、ダニエルは尊敬する相手であったと同時に愛情を感じる相手でもあった。しかし、彼には妻子がいたため、スカリーは身を引きDCへ。スカリーが去ったことがショックで、ダニエルは心を閉ざし、家族から離れて暮らすようになる。てっきりダニエルがスカリーと一緒だと思い込んだ彼の妻は、そのことが原因で自殺してしまい、それを目の当たりにした娘のマギーはスカリーを深く恨んでいた。

ダニエルとの再会を通して、スカリーにとってモルダーがどれだけ大切な存在なのかが浮き彫りになっていきます。だからこそ、あのラストシーンにも納得できるはず。

♪ Music

劇中、ゆったりと流れるのは、Mobyの 『The Sky Is Broken』『 My Weakness

撮影の裏側

ジリアンにとっては初めての監督作品でしたが、細部にまでこだわりが感じられます。
オープニングに意味ありげなシーンを差し込んだ理由、撮影をとても楽しんでいた様子や裏話は、特典ディスクで確認できます。特にロケハンの話は面白かったな。

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The X-Files 7-18 Brand X ブランドX

モーリー社の新型タバコの煙が、人を死に至らしめる。
CSMにこそ吸わせたい…と思うけど、あの人は絶対に死ななそう。

ある男の吐いたタバコの煙を吸って、次々と人が死んでしまう。
一体コレはどういうことなのか?モルダーとスカリーがその謎を追う。

捜査中に男と接触したモルダーも感染してしまう。
しかし、ニコチン中毒という副作用が…。

最後、スカリーに「ダメ!」って叱られるモルダー(笑)

虫とウジがたくさん出てくるので視聴注意!

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The X-Files 7-19 Hollywood A.D. ハリウッドA.D.

ちょっとホラーテイストのコメディ

デイヴィッド・ドゥカヴニー(DD)が脚本&監督を手がけた、おふざけ全開のコメディ回。ハリウッド映画の題材にされてしまうモルダー&スカリーの、メタ展開が楽しいエピソード。

とにかく笑える仕掛けが盛りだくさん。劇中でスカリー役を演じるのは、当時DDの奥さんだったティア・レオーニ。モルダー役を演じたギャリー・シャンドリングは残念ながら2016年に亡くなってしまったけれど、2人のパロディ演技は必見。

スカリーは「ジョディ・フォスターを安っぽくした感じ」、モルダーは「ハリソン・フォードをオタクっぽく貧相にした感じ」と、本人たちも思わずツッコミたくなるキャラ設定。そしてスキナーには…「そこのハゲ!」と容赦なし。

特に、モルダー・スカリー・スキナーの泡風呂トライアングルは爆笑もの。スカリー、これで泡風呂2回目。3人の中で一番ハリウッドを満喫していたのは、スキナーだったかも。

シリーズの中でも特にユーモアが際立つ回として、多くのファンや批評家からも好評を集めているとか。

個人的に一番好きなシーンは、撮影スタジオを訪れた際に、ティア・レオーニがスカリーに「いつもこのヒールで走ってるの?」って聞いた直後のシーン。”泡風呂”超えの爆笑です。爆走スカリーをお見逃しなく!

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The X-Files 7-20 Fight Club ファイト・クラブ

ベティとルル、そっくりな2人の女性が近づくと、とんでもないパワーが巻き起こり、周囲の人たちまでなぜか凶暴化してしまう。シーズン7はコメディ色が強めだけど、これもその一本。

事件を追っていた男女のFBI捜査官コンビまで、気づけば殴り合いのケンカに。
モルダーがその経緯を説明しながら言うのが面白い。
「2人は7年間パートナーとして、円満にやってきた。恋愛感情なし。7年もだぜ、信じられるか?」
と、完全に笑わせにきてます。

そう、このエピソードはかなり自虐的なタイプのお話で、スカリーとモルダーの立ち位置が逆転したり、セリフもかなり遊んでます。

懐かしのフレーズも、今回はスカリーが担当です。
「なぜFBIに”I”がついているのか。」(キャー!)
ピンと来ない人は、初心に帰って「1-01 Pilot 序章」を復習しましょう。

キャスト

冒頭のスカリーのそっくりさんを演じているのは、スキナー役ミッチ・ピレッジのリアル夫人。

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The X-Files 7-21 Je Souhaite 三つの願い

ジーニーへのモルダーの願いは

とうとうスカリーが奇跡を信じる!?
透明人間を目の前にして、はしゃぐスカリーがめちゃめちゃかわいいエピソード。

もし、なんでも3つ願いが叶うとしたら何を願う?
そのチャンスが回ってきたモルダーは何を願ったのか。

ジーニーにバカにされないような願いを、一生懸命考えるモルダーが可愛らしい。
ようやくひねり出した1つ目の願いは、なんと

「世界平和」

でも、誰もいない世界ができあがっちゃった。

自分とジーニーの2人っきり。
慌てて外に出てモルダーが探したのは、もちろんスカリーの姿。
スカリーがいない世界なんてモルダーには、平和以前に意味がないのね。

慌てて元に戻すモルダー。
あーぁ、2つ使っちゃった。

さて、モルダーが思いついた3つ目の願いは…。

そして、最後に「私はこのままで幸せよ」と言って、モルダーの部屋でポップコーンを食べながら映画を観る2人なのでした。めでたし、めでたし。

こんなに楽しいエピソードのあとが、モルダーとの別れだとは…さみしぃ。

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The X-Files 7-22 Requiem レクイエム

X-Files REUNION オレゴン

X-Files同窓会。
懐かしのオレゴンに、みんな集まれー!

FBI局内の金食い虫

ある日、モルダーとスカリーは経理部の担当者から別々に呼び出され、同じ質問をされる。
そして、2人の受け答えも同じ。

あぁ、それだけで感慨深い。
7年前だったらありえない光景でしょ、2人の言うことが同じだなんて。

とにかく、経理部から「経費がかかり過ぎ!」と怒られた2人。
インタビュー後、モルダーが
「ムカついて経理担当者にパンチしちゃった」
と話すと、スカリーはちょっと満足そう。

再びオレゴンへ

そんなところへ、懐かしのビリー・マイルズから電話が。
2人にぜひオレゴンに来てほしいと。またエイリアンによる誘拐事件が起こったのだと。

この時点で、モルダーのフェアウェルパーティーの予感しかしない。
原点回帰だ。

一方その頃、CSMがクライチェクとコバルビアスにUFO探索を命令。
しかし、2人は彼を裏切りモルダーの元へ。

スカリーの身を案じたモルダーは、スキナーと共に再びオレゴンへ。

2人の最後の会話がまた泣ける。

I’m not going to risk… losing you.
(君を失いたくないんだ)

I won’t let you go alone.
(あなたをひとりにはさせないわ)

でも、1人になったのはスカリーの方だった。

まだまだ続くX-Files

さよならモルダー。
責任を感じるスキナーの泣き顔がキュート。
そしてスカリーの体に異変が。

次シーズンへ続く、完全にto be continuedなラスト。
どちらが先でもよいけれど、
1-01 Pilot 序章」もあわせて観ると面白い。

最後に一言。
階段から落ちただけでCSM死亡?撃たれても死ななかったのに…んな、バカな…。ありえん!

さぁ、モルダーを探すわよ!

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S1〜11
劇場版1:ザ・ムービー
劇場版2:真実を求めて
紹介している作品は、2025年11月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、最新の状況は公式サイトでご確認ください。

ディスク版で特典を観る

特典ディスクの魅力的な内容は、こちらで詳しく紹介しています。

X-Files関連グッズ紹介

観るだけじゃ物足りない方に向けて、おすすめグッズもまとめました。

ほかにも、実際に私が使っているXF関連モノや、ちょっと気になるアイテムを楽天ROOMにまとめているので、ぜひご覧ください。

おわりに

X-Files シーズン7の感想

モルスカ時代が終わるシーズンだったのに、ふたり別々のエピソードが多かった印象です。

そして、このシーズンを最後にデイヴィッド・ドゥカヴニーはレギュラーを降板。
ギャラトラブルとも噂されましたが、ここでひとまずモルダーの物語は区切り。
次からはいよいよ、モルダー不在の世界へ──。

次のシーズンはこちら

次シーズンへ。引き続き、ゆるっと進めていきますので、よろしければお付き合いくださいませ。

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X-Files全11シーズン(218話)のレビュー記事はこちらからどうぞ。

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