- The X-Files Season 3 全24話
- The X-Files 3-01 The Blessing Way 祈り
- The X-Files 3-02 Paper Clip ペーパークリップ
- The X-Files 3-03 D.P.O. D.P.O.
- The X-Files 3-04 Clyde Bruckman’s Final Repose 休息
- The X-Files 3-05 The List 名簿
- The X-Files 3-06 2Shy 胃液
- The X-Files 3-07 The Walk 歩兵
- The X-Files 3-08 Oubliette 土牢
- The X-Files 3-09 Nisei 二世
- The X-Files 3-10 731 731
- The X-Files 3-11 Revelations 黙示
- The X-Files 3-12 War Of The Coprophages 害虫
- 次回へつづく
- X-Files 視聴方法
- おわりに
The X-Files Season 3 全24話
The X-Files 3-01 The Blessing Way 祈り

閉じ込められ、CSMに火を放たれてしまったモルダーは、行方不明に。死んでしまったのか?!スカリーも絶体絶命のピンチ。
このエピソードは重要なのでよーく見ておかないと。
CSMがめずらしく慌てふためいている。モルダーの持ち去ったデータの行方がわからず、必死に取り繕っている姿が……ふっふっふ。
モルダーの死とスカリーの危機
スカリーは停職処分になってしまう。このままではクビになるのは確実。モルダーも死んじゃったし、途方に暮れて向かう先はママのところ。裸足で歩いてたどりつく。ママの顔を見た途端、泣いちゃうスカリー。
そしてもう一人、モルダーの死を悲しむ者がスカリーの元を訪れる。フロヒキーだ。酔っぱらいの彼に紅茶を振る舞うスカリー。2人とも体がちっちゃいので、スカリーのアパートのドア越しのシーンがなんだか微笑ましかったな。
肝心のモルダーはというと、瀕死の状態でアルバート・ホスティーンに発見され、保護される。一方スカリーは、局の金属探知機で見つかった、首に埋め込まれたチップを取り除いてしまう。それが大変なことになるとも知らずに……。
WMM(ウェル・マニュキュアード・マン)
モルパパの葬儀が行われる。墓地でWMM(ウェル・マニュキュアード・マン)がスカリーの前に現れ、アドバイスをくれる。やっかいなアドバイスを。
そのおかげで、メリッサが銃弾に倒れる。
余談だけど、
葬儀で気づいた。モルパパはウィリアムっていう名前なんだー。スカパパもスカ兄もウィリアム。もちろん、これから出てくるあの子も……ウィリアム多すぎ。
The X-Files 3-02 Paper Clip ペーパークリップ

スキナーがCSMから一本取る!爽快エピソード。
アルバート・ホスティーンも大活躍。モルダーを救った後、スカリーの代わりに撃たれたメリッサの元を訪れる。
ペーパークリップ作戦とは、1940年代に行われた種痘の予防接種を利用した人体実験。モルダーの父もその一員だった。その作戦で多くの犠牲者が出ていたが、組織はそれを隠蔽していた。その記録がシンカーの盗んだデータであり、モルダーが見たエイリアン(と思った)の死体の山だった。
それゆえに、モルダーの父やシンカーは殺され、モルダーは死の淵をさまよい、メリッサはスカリーの身代わりとなり、今もなおスカリーは狙われている。
この3作で、モルダーとスカリーはそれぞれ大切な家族を一人ずつ失う。しかも、あの男によって。悲しいエピソードでもある。
本放送では「アナサジ」から「祈り」まで約4ヶ月のブランクがあったはず。こんなに待たされたファンはつらかっただろうなぁ。あるいは、その間に盛り上がったのかもしれない。
シーズン2ラストの「アナサジ」からの3部作は秀逸。この3部作見たら、かなりスキナーに肩入れしちゃうかも。
The X-Files 3-03 D.P.O. D.P.O.

電解体質のストーカーによる、身勝手すぎる犯罪の話。
前回観たときのストーリーは覚えてなかったけど、ストレスだった記憶だけが残っていたエピソード。
見直してみても、やっぱり同じ印象でした。
メインゲストは、後に「プライベート・ライアン」や「スニーキー・ピート」でも知られるジョヴァンニ・リビシと、「スクール・オブ・ロック」主演のジャック・ブラック。
でも、やっぱりこのエピはもう見ないと思う。
The X-Files 3-04 Clyde Bruckman’s Final Repose 休息

スカリー、犬を飼う。
キーワードは “Negative Energy”。
連続殺人事件の捜査中、モルダーとスカリーは、人の死がわかる老人、生命保険のセールスマン・ブルックマンと出会う。
ブルックマンは、もちろん自分の死も見えている。そんな話を聞いたら、誰だって自分の死を聞いてみたくなるもの。モルダーもスカリーも、それぞれ尋ねる。
モルダーが聞くと、ブルックマンは「知らないほうがいい。でも、もしまだ保険に入っていないなら…」と保険をすすめる。
モルダーが一度死にかけたのを知っているこちら側としては、なんとも複雑な気持ち。
スカリーが尋ねたときの答えは、なんと「君は死なない」。こ、これは、もしや…。
ラストシーンは、お気に入りのひとつ。
ブラックマン役で出演したピーター・ボイルは、この役で1996年のエミー賞を受賞。
脚本はD.モーガン。(彼の脚本はモルダーをおちょくって遊ぶ傾向がある)
なので、もちろんStupid Mulderも楽しめますよ♪
スカリーの優しい顔、あきれる顔、いろんな表情も見ることができる。たまにリピートしたくなるエピ。
このときスカリーが引き取った犬は、「クィークェグ」と名付けられます。スカリーがスターバックだから?
このあとも『白鯨』ネタがちょこちょこ登場するけど、制作チームに白鯨ファンがいるのかも。
The X-Files 3-05 The List 名簿

恨みを持って処刑された死刑囚が、蘇って復讐するお話。
なぜハエをチョイスした?
ウジ多め、グロめなので、個人的にはかなりニガテ。閲覧注意!
捜査中の2人の会話:
モルダー「もし生き返って5人殺せるとしたら誰にする?」
スカリー「5人だけ?」
モルダー「僕ははずしてくれ」
スカリー「それでも5人じゃ足りないわ」と言いたかったりして…(笑)
The X-Files 3-06 2Shy 胃液
ネットで知り合ったぽっちゃり系女子の、口から体脂肪をいただいちゃう男の話。
このエピでは、「男尊女卑ってアメリカでも普通にあるんだな」と思い知らされる。
職場での女性捜査官に対する扱いがあからさまで、見ていてつらくなるシーンも。
だからスカリーは、「2-23 Soft Light 影踏み」の時も必要以上に、教え子の女性捜査官をフォローしていたのかもね…。
それにしてもこの犯人、ネットで獲物を探すより、美容整形外科かどこかで働いて、脂肪吸引の処理後にでも…と、もっと平和な解決方法を思いつかなかったのか。
いや、それじゃ事件になってないか(笑)
いろんな意味で「今の時代だったら制作OKが出ないかもしれない」と思える1本でした。
The X-Files 3-07 The Walk 歩兵

手足を失った退役兵の怨念が怖すぎる話。
スカリーがミランダ警告をしている。
X-Filesでは犯人を“普通に”逮捕するシーン自体が稀なので、かなりレア。しかも相手はウィリー・ガーソン。
彼は「セックス・アンド・ザ・シティ」で有名だけど、実はX-Filesに他の回でも出演している。
その出演回は、神回に入れたいくらい良い。何度も観たくなるやつ。
あ……でも、このエピはもうお腹いっぱい(笑)
The X-Files 3-08 Oubliette 土牢
少女誘拐。
17年前同じ犯人に誘拐され自力で脱出したルーシーが、今回の被害者エイミーとなぜかシンクロしてしまう。
そのことにいち早く気づくモルダーだが、いつものようにスカリーを筆頭に、だれも信じてはくれない。
少女誘拐なだけに、モルダーが、また、サマンサとダブらせてしまっているのではないかと、余計に信じてくれないスカリー。
X-Filesのエピソードは、オープニングを見れば、「あー、あの話ね」とざっくりしたストーリーは思い浮かぶのだけど、この回だけは、まったく記憶に残っていなかった。
それくらい印象の薄い話だったのに、観てみると、意外にエモい。
このエピで、「土牢(つちろう)」という言葉を初めて知った。
…が、その後、一度も使う機会は来ていない(笑)
The X-Files 3-09 Nisei 二世

モルダーが、X-Files課のTVでエロビデオじゃないビデオを見ている。29.95ドルもしたらしい。
それを見たスカリーが、「FOXでやってた番組のほうがまだマシだわ」と毒を吐く。
だが、そのビデオには、重要な情報が映っていた。
登場していた日本人医師たちは、なぜか次々と殺害されている。
あやしい日本人たち
そのビデオの入手先を訪ねてモルダーが見つけたのは、男の死体。
その場にいた、ガラの悪い“日本人ぽい男”を逮捕して通訳を呼ぼうとしたところ、スキナー登場。
……えっ、スキナー日本語できるの?
と思ったら、その男は日本人外交官の「サクライ」で、スキナーは「手を引け」と命令に来ただけだった。
にしても、そのサクライがモルダーに放った日本語が
「てめー絶対殺してやる」。
いやいや、英語しゃべれない時点で外交官じゃないと思うぞ。しかも完全にヤクザ口調。設定が雑(笑)
ちなみに、例のビデオに出演していた医師たちの名前リスト:
- NAOFUMI SAKAGUCHI(ナオフミ サカグチ)
- SHIGERU TAKEUCHI(シゲル タケウチ)
- MASAHARU SHIMIZU(マサハル シミズ)
- DAISUKE NISHIBABA(ダイスケ ニシババ)
前3人は普通なんだけど、最後の「ニシババ」さんて珍しい…。制作スタッフの知り合いにいたか何か? 謎。
とまあ、日本語がわかるとツッコミどころは多いけれど、笑ってばかりもいられない。
実はこれ、スカリーにとって重要な発見があるエピソード。
UFOサークルのメンバーに聞き込み中、彼女の身に新たな展開が…!
ビデオの“元を取った”のはスカリー
30ドル払って入手したビデオの元を取ろうとしていたモルダーだけど、エイリアンを求めて外で泳いだり、走り回ったり、列車の屋根に飛び降りたりと忙しい。
その間、スカリーはビデオをガン見。コマ送りで再生している。そして、ついに見つけた!というか、思い出した!
そこに映っていたのは──
彼女がアブダクトされた時に、自分に実験していた男。イシマル。
The X-Files 3-10 731 731
Mr.Xが初めて役に立つ。
しかしその功績はモルダーには届かず。
前回の続き。
単身で列車に乗り込むモルダー。車内で勝手にドクターの持ち物を漁る。
ブリーフケースの中に「極秘」「秘」と書かれたノートを発見。

パラパラとめくってみるが全部日本語。「なんで高校の時、フランス語選択しちゃったんだろう」なんてぼやくモルダー。
それで良かったのだよモルダー君。日本語読めてたら多分キレてるよ、君は。だって全てのページが同じ文章だものー!いちおー”宇宙人”とか”6週間”とか”どのように”とか、それっぽいこと書いてあったけどさ。
ちょー真剣な、X-Filesの中でも重要なエピなのに、あんなにテキトーに日本を描きつつ進行されると、いちいちその場面で笑ってしまい、まじめに見続けられない。ストーリーとしては、日本人が悪者にされてるー。
ペンドレルくん登場
(正確に言うと、前回登場してるけど)ペンドレルくんが、スカリーのチップを分析してくれる。
チップが日本製であることをスカリーが言い当てると驚いてた。ペンドレルくんはスカリーの後輩、おそらくクワンティコで教わっていたのでしょう、スカリー教官に。
スカリーに「よくやったわ。この調子でがんばって」的なことを言われて「おまえもな」と返す(ジミーちゃんかよ)。言った後に後悔してたのがカワイイ(笑)
改ざんされた証拠品
最後に、モルダーの元に例のブリーフケースが証拠品として戻ってくるが、見た目も違うし、中身のノートもすり替えられている。
モルダー、日本語の字は読めなくて見た目で違うと気づく。
実際ノートの内容も、”宇宙人”の文字はなく、らい病の治療実験みたいなことになっていたし。でも、やっぱり”6週間”何かをやっていたことになっていた。
全体としては、なんかモヤモヤした内容だった。
宇宙人なのか政府の人体実験なのか、どうにでもとれるような作り方になっていて、スカリーの見せられたものも、モルダーの見せられたものも、どう見るかによってどちらにもとれる。まるで、ヤッピー(「3-04 Clyde Bruckman’s Final Repose 休息」)の予言に対してモルダーが指摘したように。
The X-Files 3-11 Revelations 黙示
神の奇跡 VS UFO。
このパターンにハマるといつも、スカリーとモルダーって対立しちゃうんだよね。
スカリーのセリフにもあるけど、神の話になるといつもモルダーは信じない。
なにか恨みでもあるのか?それとも、X-Filesの子役にしてはちょっとカワイイ、ケビンくんにジェラ?(笑)
ではなく、サマンサのことなんだよね…たぶん。モルダーは神に失望してるって感じかな。
この辺から、この先も続く信仰系エピになるとスカリーだけが孤立しちゃう展開が増えてくる。なぜか彼女は、なんど体験してもUFOをなかなか信じないのに神の奇跡にはコロっと…。

今回、スカリーはモルダーのことを
「仕事仲間で、友達で、何でも話せるのに…」
って神父様に訴えてたな。いーな、そういうパートナーがいるだけで幸せなのよ!…と言いたい。
The X-Files 3-12 War Of The Coprophages 害虫
ゴキブリとバンビが猿の惑星に攫われた(←超倍速視聴するとこんな仕上がり)の話。
“Coprophages”は「糞食性生物」という意味なので、オリジナル・タイトルには答えが出てるんですね。
モルダーから捜査の相談の「スカリー来てくれ」コールがくるたびに、片手間に、でも親身に、答えてあげて、そのたびにちょっとあきれながら「(これでも)行ったほうがいい?」なーんて、かわしてたくせに、突然ライバル=バンビちゃんの出現で、押しかけて行くスカリーがかわいい。
スカリーが拾い食いしてます。
(コンビニでパニックを起こした町民たちが散らかしていったチョコレート菓子みたいなの)
お待ちかね、D.モーガン脚本です。
「3-04 Clyde Bruckman’s Final Repose 休息」と甲乙つけがたい勝負です。Gさえ出てこなければ…でも、出てこなかったら面白くなかった気もするし…。
かつて、ネット上に落ちていたスカリーのPC用ビープ音で最も使用されているのは、このエピソードでは?
スカリーの普段の生活が見られたりして、楽しくて何度も観たいのに、映像がキモすぎて観かえせないもどかしいエピ。
次回へつづく
今日はここまで。
今後も随時更新していきますので、よかったら一緒にXF鑑賞マラソンしませんか!
6月に、ジリアンがXでこんなことをポストしてました。楽しみですね!
リブートの噂も気になります。
※リブートついては、もう少し情報が出たら別記事でまとめる予定です。
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おわりに
X-Filesを初めて見たのは、本放送がすでに終わったあとの再放送でした。
世の中的にはフィーバーもひと段落していたけど、イベントシリーズや映画の噂がまだチラホラあった頃。
あれから随分と時が過ぎて、改めて鑑賞してみたくなり、ひとりでドラマシリーズ全218話と映画2本、あわせて全220話のXFマラソンをしてみることに…。
今頃、地球上でこんなことをしているのは他にいないかもしれない。でも、宇宙だったら?(笑)
We are not alone.